水曜日は青葉台フォーラムでザルティア講演会。 講師はこの近辺でPDE5の第1人者。
自覚症状(IPSS)の改善効果はα1遮断薬と同等。 尿流率や残尿量などの他覚所見は改善しない。
なので、前立腺肥大症の治療薬としての位置づけは、 α1遮断薬と同じくファーストチョイスで使う薬。
前立腺があまり大きくなくて、比較的若い(でも50歳以上でないといけませんが)人に向いている薬、とのことでした。
講演の後半は、タダラフィルが血管の老化を防いでくれるお話。 タダラフィル=ザルティアですが、ザルティアは前立腺肥大症に処方する時の名前。
なので、アンチエイジングやEDの話をするときは一般名のタダラフィルのほうを使います。
タダラフィルはシアリス・アドシルカ(肺高血圧症)・ザルティアと3つの商品名があり、 それぞれで患者さんが支払う薬代が全く違うことが、 ザルティアを処方しにくくしています。
保険証を持って行けば、ED治療薬を処方してもらえますか? 数週間前の週刊現代で、尿道が狭くなった時に処方する薬が1錠50円程度との記事を見ました。
と問い合わせて来る人もいます。
ザルティアを保険で処方できるのは、診療ガイドラインに沿って前立腺肥大症と診断されたときだけです。
2014年8月1日