前立腺肥大症診療ガイドラインに沿った診断法
1.前立腺肥大症を疑う根拠
疑う根拠としては,年齢が50歳以上で、頻尿・排尿困難・尿意切迫感などの症状や、尿閉、尿路感染症などがあること。
[戻る]
2.症状評価(IPSS)
症状評価には国際前立腺症状スコア(IPSS)が用いられる。
残尿感、頻尿、尿線中絶、尿意コントロール、尿の勢い、排尿開始時のいきみ(遷延性排尿)、夜間頻尿の7項目の質問につき、
6段階の答えが用意されていて、
0 なし
1 5回に1回未満
2 2回に1回未満
3 2回に1回
4 2回に1回以上
5 ほとんどいつも
の中から選ぶようになっている。
夜間頻尿についてはその回数がそのまま(ただし6回以上は5)点数となる。
[戻る]
3.前立腺超音波検査・残尿測定
下腹部に超音波探触子をあてると、膀胱の後方に前立腺が描出される。
排尿のあとにも超音波検査を行い、膀胱が空虚になったか(残尿測定)チェックする。
[戻る]
4.尿流測定
尿流測定は機械に向かって排尿し、
毎秒の尿排泄量を記録する検査である。
[戻る]
5.尿検査・血液検査(PSA)
尿検査で、尿路感染症の有無を、
PSA採血で、前立腺がんの有無をチェックする。
[戻る]
[泌尿器疾患一覧]