シアリス(PDE5阻害剤:タダラフィル)
最大の特徴は血中濃度の半減期が長い。
午前8時から10時ごろに飲む。
PDEはphosphodiesteraseの略ですがここではペニデカエンドと覚えましょう。PDE5阻害剤はペニデカを持続させる薬。
PDE5阻害剤は肥大症にも有効。排尿障害とEDを合併した人に処方。
シアリスの特徴
バイアグラ・レビトラに続く3番目のPDE5阻害剤がシアリスです。
シアリスの最大の特徴は血中濃度の半減期が長く、36時間効果が期待できる事。36時間と言うと、金曜の夜9時に飲むと日曜の朝9時まで効果が持続するという事です。
このため、別名ウィークエンドピルなどと呼ばれている薬です。
2日間に渡って快楽を享受しようと言うのは、ED治療から外れているような気もしたのですが、イーライリリー社のMRさんから「焦りやプレッシャーなく自然体に」をキャッチフレーズにしていますという話を聞きました。確かに「薬の効果が切れる前に」と焦ると、かえって上手く行かない場合もあるでしょうから、選択肢の一つとして当院にも置いておく事にしました。
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シアリスの副作用
シアリスの副作用には、次のようなものがあります。
頭痛
消化不良
ほてり、潮紅
鼻水、鼻づまり
腰背痛、筋肉痛
めまい
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特徴をどう使うのか?
36時間効果があるという特徴をどう使うのか? 海外(ブラジル・メキシコなど)で興味深いアンケート調査が行われました。
アンケートを集計した結果は。
バイアグラを飲んでセックスする人の、セックスする時間帯は、22時ごろから24時ごろに大きな山があり、次の山は早朝6時から9時ごろ。
バイアグラを飲む時間帯はその山の1時間前にあり、20時から23時までに大きなピーク、次の山は早朝6時から8時ごろ。
シアリスを飲んでセックスする人も、セックスする時間帯は、22時ごろから24時ごろに大きな山があり、次の山は早朝6時から9時ごろ。
ここまでは一緒。
でも、シアリスを飲んでいるのは、19時から23時までに一つ目のピーク、次のピークは午前8時から10時ごろなのです。
シアリスを飲んだ人たちが11時にセックスするわけではありません。
当日夜もしくは翌日(36時間ですから)に備えて10時に飲んでいるのです。
バイアグラはセックスする前に飲む薬、シアリスは若いときのように、刺激があればいつでもOKになるために飲む薬だそうです(刺激がなければ勃起しませんので御安心を)。
シアリスを飲めば、若いときのようにしたいときにできるのです。シアリスは若返り薬なのです。36時間だけですが(36時間までしかアンケートとっていないだけでひょっとしたら48時間OKかも、という話も、非公式にはありました)。
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PDE5阻害剤とは
バイアグラ・レビトラ・シアリスはPDE5阻害剤と言います。
PDEとはphosphodiesteraseのこと。サイクリックGMPをGMPに分解する酵素のこと。
東大生時代、真面目に講義に出ていましたので、
サイクリックAMPとか、AMPとかATPとか、聞いたことはあるんですが、
燐が一つついているか三つついているか、ぐらいのことしかもはやわかりません。
PDEを覚える方法として、ペニデカエンドという言葉を作りました。
あそこをデカくするのを終わらせる酵素、という意味。
PDE5阻害剤はペニデカを持続させる薬というわけ。
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前立腺肥大症治療薬ザルティア
PDE5阻害剤が前立腺の平滑筋も弛緩させることがわかり、
2014年、ザルティアという名前で、前立腺肥大症治療薬として発売されます。
排尿障害とEDを合併した人に有効と期待されています。
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木村泌尿器皮膚科での
[勃起不全診療の実際]