木村泌尿器皮膚科

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皆様からのご感想・ご質問(前立腺肥大症について)

以下は33歳の方からのメールです。
父が前立腺肥大症でかなり大きく(みかん大)、硬いとの診断を受けています。 明日エコー検査を受けるのですが、おそらく手術になるとの事です。 症状は風邪で高熱を出した後、おしっこがまったく出なくなってしまい、 泌尿器科に行ったところ現在は10日 性器から管を通し袋を持ち歩いています。 おおがかりな手術になるかどうか、また癌との合併等心配です。

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いちばん多い前立腺肥大症の手術は,経尿道的前立腺切除術です。図のように,尿道から内視鏡を入れ,付属するループ状の電気メスで前立腺を削り取っていきます。手術時間は一,二時間で、入院は2週間程度の、患者さんにとっては割と楽な手術です。ただし,短時間にあまり出血させずに肥大した内腺をすべて削りきるのは,かなりの熟練を要します. 癌との合併については私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 前立腺肥大症をご参照下さい。


以下は、62才の方からいただいたメールです。
 急激に排尿が困難になり心配になって、ネット上で自分なりに、症状の分析をしてみようと、さまざまなページを のぞかせてもらった。 自分の症状は前立腺にかかわるものと思われる。 結果、勤務先にも近いこともあり、一度たずねてみようと思って東京共済病院をえらんだ。 なるべく早く時間をとり、診てもらえるようにしたい。 できれば、メールによる予約等が出来るとありがたいのだが・・・・・

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 東京共済病院もしくは山田記念病院の外来診察予定表を参考にして、いらしてください。 患者さんに装置に向かって排尿してもらい,排尿開始時から終了時までの単位時間あたりの排尿量(尿の勢い)を測定する検査がありますので、診察の直前に排尿しないでいらして下さい。 排尿できる状態でいらしていただければ、待ち時間なしで、すぐ検査をします。予約は不要です。
また、排尿開始時から終了時までの単位時間あたりの排尿量(尿の勢い)を自宅で測定することも可能です。 尿の出と勢いを自己チェックをご覧下さい。



 以下はある方からのメールです。
今通院している病院からいずれ手術と言われていますが、決心が付かず、インターネットに病気のことが出ていないかと探したら、このホームページを見付けました。コメントを頂けると幸せに存じます。  本年1月の人間ドックで初めて触診で一寸大きいと言われ、初めて採用された血液検査で、PSA6.9となり、同病院に通っております。3月の針生検では白となりましたが、5月の逆行性膀胱造影で可成り大きいと診断されました。前立腺が膀胱にせり出しているのが写真に写っておりました。尿流検査は2月、7月、10月でいつも勢いはありません。尿の出方は若いときより、元気がなくなっても、余り気にしていなかったのですが、何時尿閉が起こっても不思議でないと云われました。今、ハルナール0.2mgカプセル1錠/日とエビプロスタット2錠3回/日を飲んでいますが、余り効き目は感じられません。秋から冬に掛けてもっと症状が悪くなるからいずれ手術(TUR-P)だと云われています。薬の相性も考え、他の薬はないかと聞いたが、これが一番効く薬だからこれしかないと言われ、同じ薬が続いております。排尿に時間は掛かっても出ているため、余り切実感がなく、手術しようという気が起きません。副作用として、逆行性射精になり、失禁になることもあると本に書いてあるし、技術的に難しく、先生の腕前が左右するとも書いてあるのですが 、先生の腕前を調べる方法もなく、 自覚症状の割には不安要素があるので、決心が付かないのだと思います。また、今盛んにこの手術が 行われているようですが、単なる流行で手術するのも軽率であるし、またこの分野進歩が激しいとも 聞いているので、半年も待てばもっと安全な方法又は技術の進歩があるかなとも考えます。尚6月に 聞いたら残尿は25CC、尿は汚れてはいないとのこと、9月にPSAは5.5(基準値は3.0)に 下がりました。薬は飲み続けています。 知識不足のため軽薄な質問で恐縮ですが、手術のデメリット、失敗したときのこと、手術に踏み切る タイミングなどもお聞かせ願います。

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 私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 122ページに内視鏡手術の裏話が書いてあります。ご参照下さい。


以下は、ある方からいただいたメールです。
70歳になる父親が、平成4年に前立腺肥大症により電気メスによる切除をおこないました。現在、足がビリビリし下腹部の強い痛みで夜も満足に睡眠できずに苦しんでおります。マッサージ治療や抗生剤・抗菌剤の服用など試みましたが、効果が現れません。このホームページを見つけまして、父と同じように悩んでおられる方がたくさんいることに驚きました。そして、先生が皆さんの悩みに対して親切にコメントされていることに感動しました。そこで、ワラをも掴む思いで先生にご相談申し上げたいと思います。ご多忙のところ大変恐縮ですが、父の症状が少しでも改善できる方法をぜひ教えていただきたいと思います。 なお、平成4年からの経過はつぎのとおりです。 平成4年1月・前立腺肥症により電気メスによる切除 平成7年・下部の不快感が現れる。 平成8年9月・尿の出がわるくなったので、「プシー」を挿入し治療したが、この時大量の出血があり入院して治療する。 平成10年・朝祖気分良く起きた時は、今日は痛みがでないのではと思っても、午後2時頃から下腹部の痛みが始まる。又足がほてる様な感じでビリビリする時は、前・後の痛みが強い。 平成10年9月~マッサージ治療を開始し、11月からは抗生剤・抗菌剤の服用 現在は、朝より軽い痛みがでて、午後から痛みが強くなる。顔もほてり、足もビリビリする。強い痛みの時間(長さ) は違っても、夜になって床についてもその痛みが続き眠れない。5月より漢方薬を服用中です。 以上でございますが、福島県内又は近県に良い病院がございましたらぜひご紹介いただければとても助かります。 どうかよろしくお願いいたします。

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前立腺肥大を電気メスで削る際、尿道が火傷して狭くなることがあります。尿道狭窄と呼ばれ、プシーを挿入して、 治療します。お話の内容から想像すると、その後、尿路感染を併発しているようです。漢方薬を服用中というのは、尿路の通過障害も起こしているのかも、知れません。 福島県内で、尿路感染を専門にやっている人は、すぐに思いつきませんが、転院するにしても、今までの経過が必要ですから、まず、主治医に面談を申し込んだらいいと思います。



先生にはご多忙にもかかわらず、アドバイスをいただきありがとうございました。 父(70歳)は、つらい症状(下腹部の痛み・顔のほてり・足のビリビリ感)が続くため、前立腺肥大の電気メス切除後、 地元の病院で、マッサージ治療や抗生剤・抗菌剤の服用による治療をうけてきましたが、効果がほとんど現れず、医師 からも今のところ他に治療方法がないため様子をみていくしかないと言われ、現在は治療をうけておりません。 7月にご相談したことについて、「尿路感染を併発し、尿路の通過障害も起こしているかもしれません。」というアド バイスをいただきましたが、「尿路感染や尿路の通過障害」とはどのような病気なのでしょうか? 現在の症状は、顔のほてりや足のビリビリ感と下腹部の痛みにより睡眠不足(睡眠薬を常時服用しているがあまり 眠れない)となって毎日の生活に支障をきたしています。今の症状を少しでも改善したく、地元の漢方薬店に相談し、 知柏壮健丸を今年5月から服用しています。 この症状が、「尿路感染や尿路の通過障害」により起こっているとすれば、どのような治療が考えられるのでしょうか? 症状が改善される見込みはありますでしょうか?

再度コメント

尿路感染とか、尿路の通過障害など、専門用語を使い、失礼しました。前立腺肥大を電気メスで削ると、尿道も一緒に削るため、そこ(尿の通り道なので尿路といいます)にばい菌が住み着きやすくなります。これが尿路感染です。 抗生物質を一時内服したということは、主治医はその段階で尿路感染と診断していたと、思われます。また、前立腺肥大を電気メスで削るのは、川幅を拡幅して流れを良くするのと、 同じ理屈で、尿を通りやすくする(尿路の通過障害を解除する)のが目的です。しかし、尿道狭窄などを併発すると、上流は幅を広くしたのに、河口が狭いのと同じで、川の流れは妨げられます。川の流れが悪いと水が濁るように、尿のなかでばい菌が繁殖しやすくなります。 抗生剤・抗菌剤の服用が中止されたのは、ばい菌を殺せたからなのか、効果がないからなのか、患者さんの御家族からの話だけではわかりません。この続きの説明は、私にではなく、主治医にきかれたほうが良いと思います。





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以下は、54才の方からいただいたメールです。
数年前から排尿が困難になり若干残尿感も有ります。また射精の時に瞬間的に痛みを感じます。今は近所の内科、泌尿科医院へ毎週通っています。薬は漢方薬のテイコク八味丸を食前に飲んでいますが、2ヶ月ぐらい立ちますがほとんど症状の改善は見られません。毎週医院へ通うのはかなり苦痛です。また医者は問診と尿検査だけで触診はしていません。漢方の場合はどの位飲み続け無ければならないのでしょうか。それとも専門の泌尿科で診断を受けなければならないのでしょうか。

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触診、PSA採血超音波検査、患者さんに装置に向かって排尿してもらい,排尿開始時から終了時までの単位時間あたりの排尿量(尿の勢い)を測定する検査が、受けられる泌尿器科に行った方が良いと思います。  ただし、排尿開始時から終了時までの単位時間あたりの排尿量(尿の勢い)は、自宅で測定することも可能です。 尿の出と勢いを自己チェックをご覧下さい。


以下は、54才の方からいただいたメールです。
4年前の人間ドック、直腸触診で前立腺肥大を指摘されました。泌尿科の専門医を紹介されて検査。その後、 薬を色々試しながら、2年ほど前から近所のかかりつけの内科医でハルナールに落ち着きました。 自覚症状としては、初期の尿の出にくさが殆ど感じられなくなり、この1年間はハルナールも飲んだり飲まなかったり程度。医師も「それでいい」と。やや心配なのは:■治ることはない筈なのに、自覚症状がないからといって服薬を続けなくてもいいのか。■膀胱の下部?付近に月1回とか2回の不定期で、ちくりちくりとする痛みを感じること。かかりつけの内科医は心配しすぎるな、と。 やはり1年に1回くらいは定期的に専門医で検査を受けるべきかと考えています。癌との関係がやはり不安ですから。 ありがとうございました。

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 ハルナールは自覚症状を取るための薬であって、前立腺肥大を予防する薬ではありませんから、自覚症状がなければ服薬を続けるのは、無意味です。 私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 107ページをお読み下さい。



以下は、58才の方からいただいたメールです。
48才位の時肛門科にて前立腺肥大を指摘されましたが治療はまだです 大変参考になりました 有り難うございました


以下は、51才の方からいただいたメールです。
84歳になる父親が1週間前から排尿障害を訴え、医者にかかったところ、 前立腺ガンの疑いがあると言われました。 それでこのガンのことを知りたいと思い、パソコンで検索した訳です。 3月15日に血液を採取し、その結果が3月25日に判明するそうです。 ガンではなく前立腺肥大かも知れませんが、結果が出るまで安心できない 現状です。 確かに高齢ですので、前立腺肥大であるのは間違い無いと考えます。 とにかく心配しております。 感想というような文章ではありませんが、読ませて頂き有難うございました。





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以下は、34才の方からいただいたメールです。
始めまして。
私の主人についてご意見をお聞かせ下さい。
主人は、39歳ですが、この2ヶ月に3度夜尿をしてしまいました。
最初は、ビールの飲みすぎかななんて冗談を言ってましたが、さすがに3度目になると本人も気になり始め、病院に行った方が良いのかなと思い始めてます。
昨夜は、夜にトイレに行ったにも関わらず、その約一時間後に床を濡らしてしまいました。
主人は、痛風をわずらっていて、ストレスが溜まったり、食事が偏ると発作が出ます。
その他は、特に病気も無く、至って健康だと思っていますが、ここ半年くらいとても疲れ易いといって、夜も8時30分にはベッドへ入ります。
私は、病気についてまったく無知です。 病院へ行って調べた方が良いのでしょうか? よろしくお願いします。


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若い人の夜間頻尿は実は夜間多尿ということが良くあります。夜間頻尿は泌尿器科の病気ですが、夜間多尿は内科の病気です。糖尿病、痛風腎、尿崩症などの可能性 があります。早めに内科(できれば代謝科、内分泌科)を受診して下さい。 


 以下はある方からのメールです。
先日、会社の健康診断の結果、尿に血液が混じっていると指摘されました。実は数年前からおしっこが頻繁で、残尿感もあります。前立腺肥大と関係が深いと考えられますか? おしっこの回数は、午前中が数回(7~8)です。夜は、暖かければ、朝まで我慢して要られる程度で、1回起きるか起きないかです。

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 私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 14ページに症状別の血尿の説明が書いてあります。ご参照下さい。


 以下はある方からのメールです。
96年12月に前立腺を内視鏡手術を受け当時は全快しましたが,2年経過の昨年はじめより 徐々に尿の勢い,回数、量、等に依然と同じ状況が見られ不便を感じています。 当時の先生からは、あなたは、年齢も若いので最小限の削除におさえ、射精などのリスクを できるだけ回避したい。また手術後数年で再発は防げないとの説明を聞いております。 たまたま当時の病院が閉院しましたので相談にも行けず,どこか前立腺の安全な技術で対応していただけるところを探しております。 症状のすすみ具合でそのうち相談にあがるかもしれません。 その節は何卒よろしくお願いいたします。 今のところ尿閉までは行っておらず,早め早めの排尿を心がけております。

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 逆行性射精しないように内尿道口をあまり削らなかったのだろうと思います。 私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 108ページ をお読み下さい。


 以下はある方からのメールです。
前立腺肥大かどうか悩んでいましたが、気持ちに区切りがつきました。 本を読み、生活を規則正しくすれば、軽快すると信じ、試してみます。

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 私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 70ページに前立腺肥大の生活上の注意が書いてあります。ご参照下さい。


 以下はある方からのメールです。
 大変、参考になりました。 先週から尿の出が悪く(特に処方していただいた風邪薬や市販薬の頭痛薬を飲んだ 翌朝に顕著な気がします)気になっており、Yahooから検索して拝見致しました。 「年齢かな・・」と放置しよう かとも考えていたのですが、早速診断を受ける事に致しました。 HomePageを拝見して、ぜひ木村先生に見て頂こう と、外来診察予定表を参考にして、月曜日か水曜日に東京共済病院にお伺いします。よろしくお願い致します。 HomePageに、貴重な情報ありがとうございました。

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 お待ちしております。患者さんに装置に向かって排尿してもらい,排尿開始時から終了時までの単位時間あたりの排尿量(尿の勢い)を測定する検査がありますので、診察の直前に排尿しないでいらして下さい。
また、排尿開始時から終了時までの単位時間あたりの排尿量(尿の勢い)を自宅で測定することも可能です。 尿の出と勢いを自己チェックをご覧下さい。





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 以下はある方からのメールです。
 検診で前立腺肥大の検査を受けるようにいわれておりましたので参考になりました。病院で検査を受けるようにしたい と思います。

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 私の検診に関する学会発表 をご参照下さい。


 以下は63歳の方からのメールです。
 就寝時3回~4回排尿で目が覚めるようになった。 前立腺肥大症の疑いをもっていましたので参考になりました。


 以下は56歳の方からのメールです。
 大変参考になりました。 現在、薬で治療中ですが、いずれ手術が必要と思います。 その時の心構えと致しまして、色々勉強致しております。 一番心配なのは衿Aです。現状の維持、又良くする為の日常生活・食生活 等、参考資料の掲示をお願い致します。

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 私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 70ページに前立腺肥大の生活上の注意が書いてあります。ご参照下さい。


 以下は44歳の方からのメールです。
 本日、父親が前立腺肥大症で入院することになったことを知り、前立腺肥大症とはどのような病気なのかを調べたくなりました。父は、以前大腸ガンを切っており転移の心配をしたからです。手術の時間や入院日数が主治医の先生の説明と同じであったので安心いたしました。腫瘍マーカー検査 も当然実施していると思いますので安心して主治医の先生に任せようと思っています。ありがとうございました。


小松菜 馬鈴薯 大根 ネギ ナス キュウリ
サニーレタス 枝豆 レタス タマネギ アサツキ ニラ

ちょっと野良仕事




 以下は40歳の方からのメールです。
 現在、排尿障害について調べており、前立腺肥大症で検索してたまたま発見しました。 現在、治療をうけている患者さんは氷山の一角と思いますが、もし、患者予測につながる資料 はありますか? ご存じであればお知らせください。

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 O立腺は年齢とともに萎縮していくのが普通ですが,約三割の人では五十代から前立腺の肥大が始まります /a>をご参照下さい。


 以下は54歳の方からのメールです。
 分かりやすい説明でよく理解できた。ただ、前立腺肥大で温熱療法というのがあるそう ですが、簡単にできるのでしょうか?

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 入院不要で、簡単な部類の治療法です。
わかさのコピーと前立腺高温療法を予約された方への注意事項をご参照下さい。


 以下は38歳の方からのメールです。
 知人の御主人が、前立腺癌で現在治療中(温熱療法)です。今までは、自分自身あまり関心がありませんでしたが、自分の健康も考え、時間を見つけて色々な情報を検索していきたいと思います。

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 前立腺癌に温熱療法を行うことはありません。前立腺肥大症なのではないでしょうか。もしくは、前立腺癌で放射線療法を受けておられるのではないでしょうか。


 以下は65歳の方からのメールです。
 私は1.5年前に関東逓信病院でTURPをしていただき現在のところ何も問題はありません。現在、もと同僚から悩みを相談され、アドバイスをしているところですが、何かの参考にと思いYAHOOにて先生のページをみつけました。大変参考になることがたくさんでており、感激いたしました。彼は私の、手術はたいしたことはないよ、という慰めにもかかわらず、いろいろ気苦労をしているようなので、さっそくhome page addressをe-mailしてやりました。 私の肥大症は大変大きなものだったそうで、全部取りきれなかったから、いずれまた手術が必要だといわれております。そのためにも今後も知識を蓄積し、できればTURPせずにすめばいいと思っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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 私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 122ページに内視鏡手術の裏話が書いてあります。ご参照下さい。


 以下は56歳の方からのメールです。
 大変勉強になりました。兆候が現れてから5年~10年になりますが、かかりつけの医師から漢方薬を勧められ2年間ほど飲みましたが、結果はあまり変わりません。頻尿と1回の排尿が5~8回位に途切れ途切れに出ることが悩みでもあり 気になっているこの頃であります。このページで勉強させて頂きましたが、どうしても分からないことがあります。それは「前立腺」を切り取ったらどうなのか?切除した場合、セックスは不能になるのかが、医師もなかなか明瞭な答えかえってきません。特に冬場は困っております。又、このページを覗かせていただきます。

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症状の程度は私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> の巻末の国際前立腺症状スコア(IPSS)で評価して下さい。ハルナールなどの前立腺肥大症治療薬もあります。私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 106ページによく使用する薬 が書いてあります。ご参照下さい。手術しても、ペニスは勃起しますし、オルガニスムもありますが、精液はペニスの先から放出されず、膀胱に逆流します(逆行性射精)。性交後の尿に精液が混じって出ます。 


 以下は48歳の方からのメールです。
 大変参考になります。そこで先生、お願いです。数年前から残尿感症状あり、何れ検査を受けるつもりですが、性機能の低下を心配するあまり決断できません。性機能的変化における詳細かつ正確なデータはございませんか。恐らく、多くの患者(特に若い人)に、共通の悩みと思うのですが、ぜひとも、ピックアップして特集して下さい。

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私の著書 「尿の悩みを解決する本」 <教育書籍> 106ページに書いてありますが、 プロスタールという、前立腺肥大症治療薬は、男性ホルモンが前立腺に作用するのを邪魔する薬で,他の薬が症状をやわらげる作用だけなのに対し,4ヶ月続けると前立腺が約3割縮小します.中止すると元に戻ることがあるのと,インポテンツをかなりの頻度で起こすのが難点です。手術しても、ペニスは勃起しますし、オルガニスムもありますが、精液はペニスの先から放出されず、膀胱に逆流します(逆行性射精)。性交後の尿に精液が混じって出ます。 以前,性生活についての患者へのアンケート調査が行われたことがあり,前立腺肥大症の人には若い頃から年をとるまでずうっと精力的だった人が多いという結果が出ています.これに比べ,前立腺ガンの人には,やはり若くからsexに目覚めた人が多いが,終しまいの年齢も速いという結果が出ています.  


以下は、78才の方からいただいたメールです。
以前から排尿状態が悪く夜中の頻尿の状態にありましたが、1970年秋ヘルニアの手術後尿閉となり前立腺手術、その後経過良くなく頻尿なおらず、97年春再手術するも改善されず、種々の検査を経て神経因性膀胱と診断され現在自己導尿を実施中、毎朝起床時に自然排尿後導尿をしてますが、神経因性膀胱についてご説明をお願いしま橋す。

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尿閉となるのは、前立腺肥大症などで、尿路に通過障害があるか、もしくは神経に原因があって、膀胱が収縮できないか、です。後者の神経因性膀胱については、 http://www.saigata-nh.go.jp/nanbyo/riha/defec2.htmに解説があります。




以下は、ある方からいただいたメールです。
前立腺肥大症では、加齢とともにアンドロゲンが低下し、 相対的にエストロゲンが上昇する のだと思いますが、 ある内科書には前立腺でジヒドロテストステロンが上昇 するとありました。病理のテキストにアンドロゲン/エストロゲン 比がさがるとあったのでどう解釈すべきか困っています。 内科書にある記述なら抗アンドロゲン薬を使うのも納得 できますが、”比”のほうは全身についてなのでしょうか。
ご回答をお願いいたします。 


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残念ながら、内分泌学については、医学生に講義できるほど博学ではありません。
私の守備範囲は学生さん向けのページに書いた通りです。
アンドロゲン(男性ホルモン)の1種にテストステロンがあります。前立腺細胞を 増殖させる作用があるのは、テストステロンが活性化されたジヒドロテストステロンです。 ではなぜジヒドロテストステロンが多い青年期に前立腺が肥大しないで、 加齢とともにテストステロンが低下してから前立腺肥大症が起こるのか。 この矛盾は、よく男性ホルモンと女性ホルモンのバランスの崩れによって説明されていますが、 その根拠になっている実験データを私は知りません。
少しそれますが、前立腺癌に抗アンドロゲン薬を使っているうちに、再燃してくることがあります。 そのとき、抗アンドロゲン薬を中止すると病状がかえって良くなることがあります (antiandrogen withdrawal syndrome)。この現象では、前立腺癌細胞が突然変異して、細胞表面の アンドロゲンレセプターが抗アンドロゲン薬をあたかもアンドロゲンと認識するようになることが わかっています。

参考文献
榎本裕,福原浩,栗本重陽,杉本雅幸,木村明,保坂義雄,北村唯一:プレドニゾロン少量経口投与が有効であったホルモン不応性前立腺癌の1例.日泌尿会誌,88,636-639,1997.