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前立腺生検の前にMRIが主流に。


PSA、超音波検査、直腸指診により、前立腺がんの疑いは診断できますが、確定診断となりますと、針生検にて前立腺の組織を採取し、顕微鏡で検査する組織診断をしなければいけません。

多くの医療機関では10~12箇所生検を入院で行っています。

2泊3日の入院が必要なため、PSA異常の人を全員入院検査するのではなく、 前立腺生検が必要か、まずMRIで症例を絞り込む方針の医療機関が増えています。


MRIで生検を絞り込み


絞り込みに使われるMRIは、multiparametric MRIという、拡散強調、T2強調、造影MRIを組み合わせて読影するものです。

PI-RADSv2(Prostate imaging reporting and data systemのversion2)で読影します。


version1からの大きな変更点は、



というものです。

T2強調画像は水分子を映すもの。


拡散強調画像は水分子の移動しにくさを映すものです。

正確には水分子のブラウン運動を画像化したもの。


拡散強調画像(DWI)の撮像のためのパルス系列を説明すると、

という感じ。

グリーソンスコア6のおとなしいガンの90%は拡散強調では写らない。

グリーソンスコア7以上の悪性度の高い癌の85%は拡散強調で強信号を示す。

とも言われています。

multiparametric MRIをPI-RADSv2で読影するということは、見つける必要のないおとなしい前立腺癌は見つけない、というポリシーなのです。


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