腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。
先週土曜日は診療終了後、学会へ。
4時過ぎに品川プリンスに到着。
受付を済ませたら、ポスター会場へ。
その後は元東大准教授が座長を務めるセッションで、
マルチパラメトリックMRIが有効だという発表と、
結構見落としもあるという発表が並んでいて、
それを座長が上手く総括するのを感心しながら聞いていました。
土曜日のイーブニングセミナーは免疫チェックポイント阻害剤の話。
勤務医向けですから、専門用語がボンボン飛び出します。
それでも何とかついて行けたのは、この前の勉強会のおかげです。
懇親会では昭和大学の学生のジャズ演奏を楽しみました。
日曜日は8時半からはまずEDのパネルディスカッション。
途中ちょっとだけTURBOの発表を聴きに別会場に移動。
お世話になっている病院の発表を聴いて、すぐEDの会場にもどり、
これまた、お世話になっている大学の発表を聴きました。
9時40分からはアビラテロンやエンザルタミドについての、一般演題。
関連病院の症例も含めた成績発表では、治療方針が一定していないため、
何か結論を導き出せる研究ではありませんでした。
HIFUを前立腺の一部だけにあてる発表も聴きました。
11時からはMRIとTRUSを組み合わせた前立腺生検の話や、
MRIで計測できる括約筋の幅が術後の失禁に影響する話。
その括約筋の幅を測った人は一人ですか?
その人は術後経過を知ったうえで測っていないでしょうね、
みたいな質問をしたい欲望を持ちましたが、
やめときました。
ランチョンセミナーはゾーフィゴ。
骨転移を伴う去勢抵抗性前立腺がんには、ドセタキセルの前に、6回投与できる時期に使いましょう、という内容でした。
お二人とも話が上手で私が使う可能性のない注射薬ですが、勉強になりました。
13時50分からは、卒後教育プログラムを取りました。
朝8時に会場に着いたら、受付していて、みんな予約を取っていたので、つられて申し込んでみました。
卒後教育プログラムを何度でも受けられる1万円を振り込んでしまっているので、「もったいない」精神でつい。
どんなシステムなのか興味もあったから。
印刷された紙をもって受講して、それを最後に回収してもらう。
これは代理参加も可能だな、なんて感じました。
初日の受付だけ本人がして、二日目は替え玉でも単位が取れそう。
抜き打ちでも良いから、顔写真入りの会員証も提示させないと。
全員やったら、出口が大渋滞するでしょうから。
卒後教育プログラムで何を勉強したかは書きません。
この症候群の名前で私のサイトがヒットするのは避けたいので。
それでもこのプログラムを選んだのは、こういう時でないと聞かないから。
15時からのワークショップでは、STDの勉強。
マイコプラズマにはシタフロキサシンが有効というのが勉強になりました。
グレースビットの出番が増えそうです。
最後は二日目のポスター会場へ。
藤が丘の射精障害の発表や、帝京溝の口のダヴィンチの発表、
そしてあまり聞くことのできない、ゾーフィゴの使用経験、などを聴きました。
数人しか観客がいないセッションで、アホな質問もさせてもらいました。
マスタースレーブって、お師匠さんと丁稚のことですか?
なんか短時間にいっぱい勉強しました。
疲れました。
開業医向けの勉強会で聞けないものを選んで聞いたので。
2017年9月19日