土曜日は2月の大雪で中止になったアボルブとPSAについての講演会に参加しました。
REDUCE試験を行ったAndriole達が2011年のJ.Urolに発表した論文では、アボルブ投与開始後のPSAのNadirは6ヶ月目の値としていました。
半年後の論文では一番下がった時の値と変更していました。
そのきっかけになったのはSchröder(PSA検診で死亡率低下したことを示したランダム化比較試験の著者)が、 6ヶ月目の値より上がるまで待っていては見落とし例が多すぎる(40%以上)と指摘したことだ、 というのが勉強になりました。
if a rise in PSA will be used as a single biopsy indication in men on dutasteride, >40% of the potentially aggressive cancers might be missed.
7か月待たされた講演でしたが、その7か月の間に講師の先生とFacebook友達になっていたので、 懇親会ではフランクにお話しできて良かったです。
2月にこの会の会長を卒業された先生とも、懇親会の乾杯の前にちょっとだけお話。
以前、この先生に「この病気なら俺にまかせろ、というのは何?」と質問され、答えられませんでした。
この春、クリニックを後輩に継承して転職した先生。
その先生にとって「俺にまかせてほしい病気」は何なのか、今度は私から聞きたかったのです。
でも、乾杯の時に主催者のテーブルに呼び戻されてしまいました。
覚えておられないかもしれませんが、あの一言、結構堪えました。 私が「選択と集中」路線に向かうきっかけの一つでもあるんですよ。
2014年9月22日