腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。
4月11日は目黒区泌尿器科医会に参加。
ちょうど1年前から参加し始めました。
年3回開催されているようです。
著名な先生お二人の講演が聞ける贅沢な勉強会。
目黒区には大学病院を含め泌尿器科常勤医が複数いる総合病院が5つもあるんですね。
なので勤務医向けの入院治療に関する話が聞けます。
青葉区や港北区ではなんで入院治療に関する講義が少ないのかやっと気づきました。
最初の講演は、ハイリスクの(画像診断できないけど転移がありそうな)患者に前立腺全摘や前立腺への放射線治療を行うことが生命予後を改善するかのお話。
講師は、進行前立腺癌治療の世界の流れに詳しい先生で、開業医にも分かりやすい解説でした。
ランダム化比較試験など組ようがないテーマなので、蓄積された臨床データを読み取る話。
次の講演は、腹腔鏡下腎摘除術について、特にそのトレーニング方法について。
講師は、数年前まで腹腔鏡下前立腺全摘のゴッドハンドがいた病院の、最近トップになられた先生。
東大泌尿器科の勉強会も関連病院に勤める医者が対象なので、入院治療についての最先端の話が聞けます。
前立腺肥大症や過活動膀胱の話ばかりの泌尿器科開業医向けの勉強会には飽きているので、本当は参加したいところ。
東大の勉強会も新教授のもと、再開されていますが、こちらは17時に診療を終わらせないと間に合いません。
プレミアムマンデーは失敗に終わったので、東大の勉強会に参加するために、プレミアムマンデーを再開するつもりは今の所ありません。
目黒なら、6時半まで診療してから行っても、最初の15分を聞き損なうだけで済むので、今後もお誘いいただければ参加のつもりです。
2018年4月16日
4月3日は雅叙園での目黒区泌尿器科医会に参加。
講演1は、目黒区の国立病院の部長による、「前立腺癌放射線療法」。
7時半から始まっていたので途中から聴講。
小線源療法では、前立腺が小さいほど植え込むシードの数が減らせるので、術前ホルモン療法が行われます。
デュタステリド(アボルブ)で縮小させる選択肢もあるんですね。
リュープリンの方が良く縮むようですが。
リュープリンにビカルタミドを加えても縮小効果に差は無し。
ゴナックスもリュープリンと同程度。
LHRHアンタゴニストはLHRHアゴニストよりテストステロン速く抑えるはずだけど、縮小効果に差はなかったそうです。
講演2はミニーちゃんちの近くの先生。
テーマは、テストステロンの話とEDの二本立て。
生物学的活性のあるテストステロンの測定方法に2回変更があり、正常と異常の境界線を引くのは難しそうでした。
EDの治療はPDE5阻害剤がスタンダードですが、性機能学会が作ったガイドラインには、陰圧式勃起補助具も出ている。
でも実はこの器械を取り扱っている業者は日本には一社もないので、現在日本では使えない。
そのことを知っている医者は少なく、性機能学会員でさえ知らない人もいるだそうです。
陰圧でペニスに血液を集める装置をセックス前に装着する、なんてことを希望する日本人はいないんでしょうね。
2019年4月4日
2019年6月20日木曜日は雅叙園での目黒区泌尿器科医会に参加。
講演は、東海大学准教授による、「MRIにもとづいた前立腺局在診断と前立腺部分治療(フォーカルテラピー)」。
MRIと経直腸超音波画像を融合させる方法によるターゲット前立腺生検のお話。
マルチメトリックMRIでPIRADS4以上の部分をねらって生検。
癌が局在している症例では、その部分のみをHIFUで焼く。
HIFUを当てなかった部分にフォローアップ中に新たな癌が出現する率は10%。
その症例には、アクティブサーベイランスしたり、HIFUを追加したり、IMRTしたり。
懇親会で、講師に直接質問することもできました。
2019年6月21日
2024年7月26日金曜日は目黒区泌尿器科医会に参加。
場所は鷹番にある目黒区医師会館。
講演は、信州大学教授による、
「間質性膀胱炎・膀胱痛症候群
~診断・治療のポイントと最新の研究成果~」。
間質性膀胱炎には、ハンナー型かそれ以外か二つしかないこと、
ハンナー型は、自己免疫性疾患であり、
リンパ球の主体はB cellのほうであること、
などの研究成果を聴講しました。
形質細胞も登場しましたが、
形質細胞とは、何だったか思い出せないままでした。
今年4月に教授になられたばかりの若い医師。
講演では間質性膀胱炎の発症機序解明に、
さらにまい進する意欲があふれていました。
2024年7月27日
昨夜は目黒区泌尿器科医会。 pic.twitter.com/h1I9s2eNt3
— あざみ野棒屋@木村泌尿器皮膚科 (@azaminoboy) 2018年4月12日