木村泌尿器皮膚科

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密封小線源永久刺入法は2003年9月国立東京医療センターで開始されました。


Q.前立腺癌の治療法で、米国では、密封小線源の永久刺入法が広く普及していると耳にしました。

日本の医療界全体も昨今では、「疑わしきはすべて取る」と言う従来の外科的治療から「低浸襲機能温存、QOLの向上」へと変わりつつあるように思われます。

つきましては、密封小線源永久刺入法のメリット、デメリットなどありましたら教えてください。

また、現在、日本ではこの治療法で前立腺癌を治療することができるのか、また、できない場合の理由と近い将来、この治療法が普及するのかも合わせて教えてください。

A.日本では、密封小線源の永久刺入法は許可されていません。私の理解では、患者さん自身への副作用の件よりも、電車で隣に座った人の被爆の問題などが、ネックなのではないでしょうか?一般人が放射能を持ち歩くことを許可することになるわけで、これは厚生省だけで許可できる問題ではありませんから。多数の医師が興味を示しており、許可されればすぐに普及すると思います。
小線源
2003年9月国立東京医療センターで開始されました。これから多くの施設で開始されると思います。ここをご覧下さい。(2003年9月22日加筆)