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ゾラテックスの長期間継続による、軽い全身のむくみと筋肉の痛み、中性脂肪の増加(220 治療前120程度)などの副作用が現れている
Q.小生は1999年8月から初期の前立腺癌と診断され、月1回
ゾラテックスを下腹部へ注射する治療をしています。
2000年1月~10月まで、2~3ヶ月毎のマーカーPSAは、0.13~0.25(正常値4以下)の範囲を持続しています。
ゾラテックスの長期間継続による、軽い全身のむくみと筋肉の痛み、中性脂肪の増加(220 治療前120程度)などの副作用が現れているようです。
下記のような経過ですが、ゾラテックスでの治療は、今後どの程度の期間継続すべきでしょうか、お教えください。
また、前立腺炎(PSAが6.8程度)の可能性、および治療の必要性と手術以外の他の治療法が考えられるでしょうか。
年齢: 62歳
性別; 男性
前立腺癌の治療経過:1999年 7月・PSA: 6.8 前立腺炎の自覚症状あり
・触診、超音波、CT、MRI、シンチなど全て異常なし
・生険にて6箇所中1箇所に初期ガンと診断
・年齢からみて、前立腺全摘出を勧められる
・ホルモン療法を自己決定
1999年 8月・注射ゾラテックス&経口プロスタール錠を併用して治療開始
9月・PSA: 1.2
12月・PSA: 0.15(前立腺炎の症状消える)
2000年2月・PSA:0.148
4月・PSA:0.231
6月・PSA:0.15 注射ゾラテックスのみとなる
10月・PSA: 0.13
A.ホルモン療法だけかと
引き続き手術かについては同じような質問があります.
62歳でステージB1の方には前立腺全摘を勧めます.
ただし
術前の診断には限界がありますので、
B1の診断で手術したらD1だったということも
ありえますし、
術後の生活の不便さを考えると
医者も無理には薦めない、といったところです。放射線療法については
外照射と
小線源をご覧下さい.
PSAが再上昇してくるまで、ホルモン療法を休む間欠療法も
ご覧下さい.
Q.お忙しい中を、ご丁寧なご回答を頂き厚くお礼申し上げます。簡潔でシスティマティツクなご説明はよく理解できました。ご回答の内容を踏まえ、担当の先生に今一度相談してみたいと思います。
その結果で、また木村先生にご相談したいと存じます。その節は宜しくお願い申し上げます。