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治療予定の病院では、糖尿病患者の前立腺摘出手術は、あまり例がなく、データがわかりません。
私の父は67歳(退職しています)です。
腰痛でいろいろ検査したところ前立腺癌だと判明しました。
ホルモン療法(経口)を受けている間に、骨シンチ検査をして、骨への転移はないことが判りました。ステージCだそうです。
前立腺摘出手術を受けるか、放射線療法にするか選択するように言われてます。
一般的には手術療法だと思いますが、父は35歳ごろから糖尿病を患っており、現在インシュリン注射でコントロールしているのです。
今のところ良くコントロールできていると言われましたが、糖尿病患者だと手術のリスクが高いと何かで読みました。
治療予定の病院では、糖尿病患者の前立腺摘出手術は、あまり例がなく、データがわかりません。
手術を受けるか迷っています。本人の意思次第というところでしょうが、先生のご経験から、何かアドバイスしていただければ幸いです。
コメント
糖尿病は(血糖値が150以下にコントロールされていれば) 手術にはそれほど影響ないと思います。
ただステージCというのは、ガンが前立腺の周囲にまで進展しているという意味ですから、 前立腺全摘の手術を行ってもそれだけでは不十分で、ホルモン療法を 追加する必要があります。
ガンが前立腺の周囲にまで進展している場合、 ホルモン療法だけと、ホルモン療法プラス前立腺全摘とで生存率に差がでるか 疑問です。
最近の学会での論調では、ステージCには放射線療法を勧める医者が多いようです。
ただしガン細胞を死滅させ、膀胱や直腸に障害を与えない方法での放射線療法ができる装置を備えた病院は余り多くないようです。