泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

YUC2017年秋


「急性期病院における緩和ケアと薬物療法」と「病診連携が支える在宅医療の現場」。

11月1日(水)はYUCで緩和ケアを勉強してきました。

まずはY病院の緩和ケア担当部長から「急性期病院における緩和ケアと薬物療法」の講演。

最近承認された麻薬の使い方などを教えてもらいました。

深沢りつ先生の小多機

後半は深沢立先生による「病診連携が支える在宅医療の現場」。

Y病院から逆紹介された患者での緩和ケアを行いながらの看取りまでの症例報告。

地域包括ケアの実際のイメージがつかめて、勉強になりました。

その分、私が実際の連携の仕方について、

特に、介護報酬や医療報酬をどこがレセプト請求するのかなど、

ちっとも知らないことに気づきました。

2017年11月5日

YUC2023年秋


10月16日(月)、新横浜グレイスホテルで4年ぶりのYUCが開催されました。

テーマはmHSPCでのARATの役割。

有名な6個のRCTのレビューはわかりやすかったです。

ARATのシークエンス療法の有効性は否定された、というのも勉強になりました。

mHSPCでARATを選択した場合の、患者の実際の金銭的負担も具体的な数字を示してくださいました。

残念だったのは、講師(大阪弁で親しみやすい)が石川県からオンラインで講義されたこと。

せっかくの対面でのYUCなのに、その1点が残念でした。

それでもY病院の前部長も参加されていたりで、大いに盛り上がりました。

2023年10月17日


YUCの記録。27回以前は28回のページからリンクあり。

201128回YUC 去勢抵抗性病院の歩み
2012B・C型肝炎 不整脈精巣捻転・水腎症
2013緩和ケアダヴィンチダヴィンチ
2014眼科
2015CRPC Nadir+2
2016小児外科 HT
2017IMRT地域包括ケア緩和ケア
2018心房細動HoLEP緩和ケア
2019アルドステロン前立腺がん

YUC2018年秋


「当院における疼痛を含めた緩和治療」について新しい責任者から説明。

10月24日(水)はYUCで緩和ケアを勉強してきました。

1年前のYUCも同じテーマでしたが、4月に緩和支持治療科のDrが交代したため、新しいDrによる科の活動内容の紹介でした。

前半は、

主科(最初は歯科に聞こえて、?と思った)と緩和ケア担当の医師の関係、

主治医からの依頼を受けて病室を訪問すると、主治医から患者への説明が不十分で、

なんで私が緩和ケアのドクターに見てもうことになったの、との反応をされることがある、

などシステム上の説明。

後半は具体的な症例3例の提示でした。

2018年10月26日


YUC2019年冬


YUCで原発性アルドステロン症の勉強。アルドステロンは皆が思っているより高血圧の主役であることが多い。

2月28日(木)はYUCで原発性アルドステロン症の勉強をしてきました。

講師は2年前まで、横浜労災の院長をされていた先生。

アルドステロンは皆が思っているより高血圧の主役であることが多い。

なので、副腎静脈の血液サンプリングでアルドステロンを測って、副腎摘除することが大事。

というような内容でした。

懇親会で、「私は内科を標榜していないので」と断ったうえで質問。

RAS系とはレニン・アンギオテンシンですか、レニン・アルドステロンですか?

本当はRAASで、レニン・アンギオテンシン・アルドステロンです、とのことでした。

年3回開かれていたYUCも次年度から、(大人の事情で)年1回になるようです。

2019年3月1日


YUC2019年夏


ゾーフィゴがOSを改善するのは証明済みなので、長い進行前立腺がんの治療経過の中で、どこかで使うべき薬だとのことでした。

7月3日(水)はYUCで前立腺癌の勉強をしてきました。

講師はブルーラインの会を主催している施設の准教授。

タイトルは「進行前立腺がんの治療を考える」。

まずはmHSPC(転移のあるまだホルモン療法耐性になっていない前立腺がん)にアビラテロンを使うと比例ハザードが0.36になるというお話から。

「比例ハザードが0.36とは実感がわかないでしょう。

年間10例しかそういう患者を見ない医者は、効いたのか実感がわかないレベルだけど、余命に変換すると大きな差だ」、とのこと。

mCRPC、nmCRPCに関するRCTの紹介も多数。

非常に刺激になりましたが、また1年後にこういう会に出席すると話が大きく変わっていそうな気がしました。

講師のグループはゾーフィゴを積極的に使っておられました。

ゾーフィゴがOS(生存率)を改善するのはRCTで証明済みなので、長い進行前立腺がんの治療経過の中で、どこかで使うべき薬だとのことでした。

2019年7月4日


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