院長は泌尿器科医ですが、前立腺が博士号のテーマであったことから、AGA治療薬プロペシア・ザガーロについては豊富な知識があります。
2015年4月、プロペシアのジェネリックが販売されました。 当院では先発品のプロペシアしか扱いません。ジェネリック希望の方には院外処方します。
2020年10月、ザガーロのジェネリックが販売されました。 当院では先発品のザガーロしか扱いません。ジェネリック希望の方には院外処方します。
男性型脱毛症(AGA)は頭頂部と額の生えぎわからおこる脱毛症で、
原因には男性ホルモン(テストステロン)が大きく関与しています。
毛根の細胞で、テストステロンは、5αリダクターゼという酵素の働きによって、ジヒドロテストステロンに変わります。
ジヒドロテストステロンは頭頂部の毛根の細胞を萎縮させるため、髪の毛の成長は止まり、早く抜け落ちてしまいます。
2006年に男性型脱毛症(AGA)治療薬として発売された「プロペシア」(一般名フィナステリド)は5αリダクターゼの働きを抑える薬です。
初回は28日分だけ処方させていただき、副作用が出ないか、翌月問診させていただきます。
再診日からは56日分・84日分といった長期処方をさせていただきます。
2016年6月に新薬ザガーロが発売されました。一般名デュタステリド。
前立腺肥大症治療薬アボルブとしてすでに発売されている薬です。
アボルブの一般名はデュタステリド。デュタステリドのデュは、アン・デュ・トゥア(123)のデュ。
テストステロンがジヒドロテストステロンになる二つのルートの両方をブロックするので、
デュタステリドはフィナステリドより作用が強い、と考えられています。
プロペシア・ザガーロの副作用には、次のようなものがあります。
性欲減退、勃起不全、精液量の減少など、性機能に関する問題
肝機能障害
かゆみ、蕁麻疹、発疹、血管浮腫など
うつや気力の低下など
妊婦に譲ることは決してしないで下さい。催奇形性あり!! (夫が内服中に妊娠するのは問題ありません。) プロペシア(一般名フィナステリド)は5αリダクターゼの働きを抑える薬で、男性型脱毛症の治療に使われるより前から前立腺肥大症治療薬として使われたいた薬です。 アメリカではフィナステリド5mgが前立腺肥大症治療薬としてプロスカーという商品名で売られています。 日本では臨床試験で有効との結果が出ず、前立腺肥大症の治療薬としては認可されませんでした。 フィナステリドが前立腺に与える影響については5mg投与したときのデータが多いのでした。 プロペシアを飲むとPSAが半分になるとよく説明されていますが、実はこれはプロスカー(フィナステリド5mg)を内服した場合の話です。 プロペシア(フィナステリド1mg)の飲んだ人を対象にした比較試験では精液量は減らず、PSAの低下も平均0.2ng/mlとわずかでした。
精液量 | 前立腺体積 | PSA | |
フィナステリド5mg(プロスカー) | 25%減少 | 20%減少 | 50%減少 |
フィナステリド1mg(プロペシア) | 10%減少 | 3%減少 | 30%減少 |
2012年、プロペシアの添付文書が自主改正されました。