前立腺生検を受けるか悩んでいるPSA高値の方のためのサイトです。

癌の可能性が高い人だけに日帰り6箇所生検を行っている横浜市都筑区の木村泌尿器皮膚科です。
前立腺炎は専門外ですが、患者さんたちと掲示板でやりとりしているうちに出来たページも公開しています。

Q.昨年の12月に残尿感や会陰部や睾丸、肛門部の違和感・痛みがおこり泌尿器科で受診したところ「前立腺症」だという診断を受けました。現在、セルニルトンと漢方の投薬を受けて飲んでおりますが、調子は良くなったり元に戻ったりを繰り返しておりました。先日より射精の際に違和感があったり、精液に小さな血の固まり(かさぶたのような)みたいなものが出てきて驚いているのですが、「前立腺症」で、このように出血が起こることがあるのでしょうか?それとも「前立腺炎」が再発したと考えた方がいいのでしょうか?

A.前立腺症、という病名は,昔,前立腺痛の意味で使われていました.精液に何らかの異常があれば,前立腺痛ではなく、前立腺炎という診断になります。

Q.最近は「前立腺痛」と呼ばれているのですね。医師には前立腺炎が起こった後の症状だけが残っているもので、症状はなかなかすぐにはなくならないと言われています。気長に治療するしかないと覚悟をしていましたが、また、炎症が起こるとは・・・前立腺の炎症というのは一度なると「くせ」のように再発を繰り返してしまうものなのでしょうか?

A.yutaさんの書きこみを参考にして下さい.

Q.yutaさんの書きこみ拝見しました。ありがとうございます。今日、病院へ行って精液の出血について医師(5ヵ月くらい診てもいらっています)に相談しましたところ、「やはり症ではなく前立腺炎ですね。小さな炎症がずっとあって、体調によってそれが大きくなったりしてると思われます」というふうに診断をされました。処置としては今までの薬(セルニルトンと桂枝茯苓丸)で様子を見ましょうとのこと。きつい炎症止めの薬を飲むほどの症状ではないとの判断でした。検査や触診もなく(尿検査はしました)簡単な問診のみでの診断だったのと、「炎」という診断でしたが、慢性細菌性、非細菌性かというところの説明はありませんでした。簡単に診断が出てしまったので、少し不安はあるのですが、出ている症状が軽いからということなのかなぁと理解していますが・・・

Q.先日、病院へ行って精液の出血について医師(5ヵ月くらい診てもいらっています)に相談しましたところ、「やはり症ではなく前立腺炎ですね。小さな炎症がずっとあって、体調によってそれが大きくなったりしてると思われます」というふうに診断をされました。処置としては今までの薬(セルニルトンと桂枝茯苓丸)で様子を見ましょうとのこと。きつい炎症止めの薬を飲むほどの症状ではないとの判断でした。検査や触診もなく(尿検査はしました)簡単な問診のみでの「前立腺炎」という診断でしたし、慢性細菌性、非細菌性かというところの説明もありませんでした。 炎症が起きていたとしても必ずしも細菌の有無を検査する必要はないのでしょうか?

A.同じような質問に2001/04/13に答えております.すごく書き込みが多くて、すべて見るのは大変だと思いますが,一通り目を通してから、新たな質問がありましたらお願いします.

Q.過去のお話を拝見すると、自分のかかっている病院も大きなところなので、自分の診察がすごく簡単に済まされてしまっているような気がしてきました。 お医者さんが気を悪くされるかも知れないのですが、次回診察の時は、前立腺炎という診断ならば、「慢性細菌性、非細菌性ということは問題ではないのか?」というところの説明を求めてみようと思います。

A.大病院の泌尿器科では診察前に尿検査をしてしまうため、前立腺マッサージ後にもう一度尿検査をしようと思っても、患者さんがもう出ない、と言われます.水分を多めにとって診察に出かけて見てはどうでしょう。その上で、前立腺マッサージ後の尿検査の必要はないのか聞いてみてください.

Q.私の行ってる病院もおっしゃる通りに診察の前に尿検査をします。多めに水分を取って病院に行ってみます。つまらない疑問なんですが、あの尿検査って何のためにやるんでしょうか? いつも先生に「尿はきれいですよ」と言われますが、どう受け取って良いのか分からないでいます。尿検査では前立腺炎に関してのデータは何も出ないんですか?

A.尿検査はなぜ全員にやるのか、の説明はまた次回とさせていただいて、前立腺炎の診断における尿検査ですが、前立腺マッサージ前後で尿検査を行うのが、正しい検査法です。前がきれいで後が汚れていると、前立腺に菌が感染していることになります.

Q.管理人様きっちり検査しようと思えば、2回の尿検査が必要なんですね。おっしゃる通り、たっぷり水分を取っておかないと無理ですね。「尿検査はなぜ全員にやるのか」の説明、機会がありましたらよろしくお願い致します。

A.尿検査はなぜ全員にやるのか、についてですが、泌尿器科の病気は症状と検尿の結果から大体の診断がつくからです。
1.他に症状のない血尿 赤血球がまじっている尿を血尿といいます。 血尿が出るだけで他に症状のない病気には、腎臓、尿管、膀胱、尿道のガンのほか、嚢胞腎、遊走腎などがあります。検査してもどこにも異常のみつからないこともあり,特発性腎出血という病名がつけられています。
2.腹部、腰部,背中に痛みがある血尿 腹部、腰部,背中に痛みがあって血尿も出る病気に腎・尿管結石、遊走腎、嚢胞腎、腎臓ガンなどがあります。
3.排尿のとき痛みがある血尿 排尿のときの痛みには、排尿しているときに感じものも、排尿し終わるとき感じるものもありますが、血尿も伴う場合には,膀胱炎、尿道炎、膀胱の出口付近にある膀胱ガン、膀胱結石などが考えられます。
4.尿が出にくい 排尿しにくくなる病気に前立腺肥大症 前立腺ガン、および膀胱の出口付近にできている膀胱ガンがあります。糖尿病や脳梗塞でも,膀胱の神経が麻痺して尿が出にくくなります.
5.尿が近い 健康なときには、一日の排尿回数は四回から六回くらいで、寝てからは排尿しないかしてもせいぜい一回くらいが普通です。 昼間も夜寝てからもともに排尿回数がふえる病気に膀胱炎、前立腺肥大症、前立腺ガン、膀胱の出口付近にできている膀胱ガン、膀胱結石などがあり、夜寝てからの排尿回数がふえる病気に前立腺肥大症があります。
6.尿が漏れる 尿失禁を起こす病気には,腹圧性尿失禁,切迫性尿失禁,前立腺肥大症・前立腺ガン,痴呆などがあります.
7.尿が濁る 血尿ではなく尿が濁るのは膿がまじっている時で,膿のなかには白血球、粘膜、あるいは細菌などの死骸が含まれています。これを膿尿といいます。そして膿は細菌感染があると出るので、尿の通路に感染症があれば膿尿となります。膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎などのときに膿尿がでます。

こういった具合に、診察時に検尿の結果が分かっていたほうが診断が効率よくできるからです.

EDの名医