泌尿器科医・木村明の日記


波乱万丈でなかった人生



事務長とは、ドイツ旅行で知り合い、4年間の交際の後、24歳で結婚。

私が28歳の時長男が、30歳の時長女が生まれました。

二人ともすでに自立しています。

なので、収入が落ちても、経営会議で、「子供が自立しているから、これでやっていけるのよねえ。」という結論に落ち着くわけです。

数日前、「カール・ベームはN響の指揮者だったよねえ」と私が、あすなろ先生のブログを読みながら話したら、

事務長は、N響のことをちっとも覚えていませんでした。

私は事務長に誘われてN響の会員になったこと、更新の時、いい席(値段の高い席)に変更したこと、

したがって、少なくても連続2期はN響の会員だったことは覚えていました。

これが、イケイケ研修医だったら、「N響の会員だったのは、どの子と付き合っていた時だっけ」と自信をなくして話題を変えるでしょうが、

私があの頃付き合っていたのは事務長しかいませんから、N響の会員だった、と強く主張。

事務長もだんだん思い出したようです。でもカール・ベームがN響を指揮したのを聞いたのか、

カール・ベームが連れて来たウィーンフィルの演奏を聞いたのか、思い出せませんでした。

若い頃に冒険しなかったおかげで、今も冒険しなくても、そこそこ、生活費は稼げるので、

つぶクリ院長のまま、一生を終えることになりそうです。

12月28日付の読売社説には、診療報酬改定について、

「地域医療に粉骨砕身する開業医にはきちんと報いるとの前提で、基本的には開業医の報酬を切り詰め、」

と、2年前の診療報酬改定の時と同じ主張が。

素人が書くブログではなく、プロが書く新聞なんだから、2年前と同じ社説しか書けないのはどうかと思いますが、

とにかく、皮膚科・眼科に逆風が吹いています。

つぶクリの語源は「つぶれかけのクリニック」ですが、粒クリ(小さいクリニック)という意味でも使われます。

逆風の中、つぶれない粒クリでやっていければ、よしとしましょう。