泌尿器科医・木村明の日記

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。

20代をどう過ごすか


医者が急速に伸びるのは20代。その時期をどう過ごすかが、その後の医者人生を決める。

医者が急速に伸びるのは20代。

その時期をどう過ごすかが、その後の医者人生を決める。

というのを上昌広先生の書いた文章で見かけました。

AUCで共演、というか私が前座を務めたので、上昌広先生はtwitterでフォローしているのです。

私が最初にローテートした関連病院は東芝病院。

そこで東芝メディカルが試作した経直腸エコーの装置に出会いました。

以降、棒屋の道を歩むことになります。


都筑区泌尿器科医会長の深澤先生が最初にローテートした関連病院は亀田総合病院。

そこで、癌末期患者の外泊に付き添うという体験をしたそうです。

深澤先生も偉いけど、それを許可した部長(私の同期)も偉い!

元気な人にしか外泊は許可しない時代でしたから。

その経験が深澤先生を在宅ターミナルケアに向かわせました。

高齢者の排尿管理は全身管理の一部とみなされます。

在宅医療の主治医にならないかぎり、管理料・指導料は算定できません。

深澤先生とは対照的に、私には在宅医療を担う基礎体力がないのです。

私が20代に身に着けた基礎体力は前立腺がんの診断。

最近、前立腺がんの早期発見・早期治療が有効か疑問視されるようになってきました。

棒屋という特技だけで生きていくのは難しい。

50の手習いの皮膚科は10年やっても身につかない。

厚労省がかかりつけ医を推進する中、泌尿器科専門医の生き方を模索中です。

2016年5月6日