皮膚科を標榜していた当時の皮膚科疾患のページ

木村顔

木村泌尿器皮膚科は2013年から男性皮膚科に。ドライスキンは専門外です。

ドライスキンのスキンケア


アトピー性皮膚炎皮脂欠乏性皮膚炎においては、皮膚のバリア機能を補正するためにスキンケアが必要です。アトピー性皮膚炎の炎症がステロイド軟膏で改善した後も、保湿剤により皮膚の乾燥(ドライスキン)をコントロールし、皮膚炎の再発を抑える必要があります。
ドライスキンのスキンケアには、ワセリンや尿素軟膏などの医療用保湿薬と保湿用化粧品が用いられています。医療用保湿薬のメリットがデータの裏づけされた有用性・安全性であるのに対し、保湿用化粧品のメリットは豊富な選択肢で自分の好みで選べる事です。スキンケアにおいては、患者が満足して毎日使用できる事が大事ですから、医療用保湿薬に患者が不満(におい、べたつき感等)を持っている場合は保湿用化粧品が適応となります。しかし、保湿用化粧品については接触皮膚炎(化粧品かぶれ)を心配して、躊躇する医師も少なくありません。
最近は複数の化粧品メーカー(「アクセーヌ」「ラロッシュポゼ」「NOV]「資生堂」など)が低刺激性の保湿用化粧品を販売しています。さらに、接触皮膚炎(化粧品かぶれ)が疑われるとき、パッチテスト用の試薬を医師にすぐ提供できる体制を整えている化粧品メーカーの化粧品だと、医師も使用を許可しやすくなります。
化粧品は医師の処方箋なしに自由に購入できますが、炎症の強いところに保湿用化粧品だけを塗っていても改善しません。保湿剤は予防的なものであることを忘れないで下さい。