前立腺生検を受けるか悩んでいるPSA高値の方のためのサイトです。
癌の可能性が高い人だけに日帰り6箇所生検を行っている横浜市都筑区の木村泌尿器皮膚科です。
前立腺炎は専門外ですが、患者さんたちと掲示板でやりとりしているうちに出来たページも公開しています。
前立腺炎についてのご感想(1)
以下は、26才の方からいただいたメールです。
5月2日に軽い気持ちでヘルスに行ってしまい、3日後に排尿時に激痛がでました。
すぐに、泌尿科に行くと、淋病だね。といわれました。そこで抗菌剤をもらい服用しましたが、治らず、
39.5度の熱が2日続きました。そこで再度病院へ行くと、今度は急性前立腺炎といわれ、点滴を打ちました。
そして解熱剤を貰い服用すると、熱も36.5度に下がりました。
それで、いろいろ心配になってHPを見ていると、御HPで、以下の記述がありました。
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STDと前立腺炎
R.N.Thin
はじめに
抗生物質がなかった時代は淋菌などによる前立腺炎もみられたが,現在は一般にはSTD
としての急性前立腺炎はまれで,ほとんどが後天性免疫不全症候群(AIDS)と関連したも
のである。そこで今回は,前立腺膿瘍とでもいうべき慢性前立腺炎を中心に考察してみた
い。なお,われわれの部門全体ではこれも比較的まれな疾患である。
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これを読んで冷や汗がでました。私はエイズに感染してしまったのでしょうか。
ものすごく不安です。
コメント
STDと前立腺炎の記載が素人向けでないため、
誤解を与えてしまったようです。Dr.Thinの国には、AIDSを発病(感染してから数年後に免疫が低下してきた状態)した患者が日本より、多数います。そういう人たちなら、
淋菌による急性前立腺炎も起こりうる、というだけの、本論に入る前の、前置き部分です。
5月2日のヘルスで、仮にAIDSウイルスもうつされたとしても、3日後に免疫不全になるはずはありませんから、あなたが急性前立腺炎になったのはAIDSとは無関係です。淋菌感染に大腸菌感染も
かぶさったのではないでしょうか。