泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

腰痛講演会@青葉台フォーラム


脊椎転移にボルトで固定する治療をまず行うと、パフォーマンスステータスが改善。するとガンの主治医も、積極的治療の対象者として考えてくれるようになるんだそうです。

青葉区医師会

5月30日水曜日は藤が丘病院整形外科と青葉区医師会の勉強会が青葉台フォーラムで開かれ、参加しました。

テーマは「腰痛って難しい?-腰痛治療のトピックス-」

水曜日(翌日が休診日)はテーマに関わらず、勉強会を探して参加しているのです。

ただし、この日は雨。

青葉台フォーラムで勉強した後、電車で江田駅に、そして徒歩帰宅するのが億劫になったのですが、

妻に夕食は用意してないと言われ、予定通り参加することに。

脊柱管狭窄症が最初のテーマ。

椎間板ヘルニアとの鑑別にはあまり重要度がなく、結局、痛み止めと安静で改善しなければ、椎弓切除になるのは同じみたいでした。

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次のテーマは骨粗鬆症による椎体骨折の手術のお話。

今回の共催メーカーは椎体を固定する器具を扱う会社。

薬屋さんではありませんでした。

懇親会で、メーカーの社員に、病診連携の会のスポンサーになるメリットがあるんですか、と質問。

手術後に開業医がしっかり骨粗鬆症の薬を投与し続けてくれることが、治療成績向上に繋がる、

治療成績がよくなれば、手術件数が増える、ということでした。

例えば、第3腰椎が潰れている人で、ボルトを第1,2,4,5腰椎に打ち込む手術をしても、

その後他の骨もボロボロになればボルトで固定した意味がなくなる、というわけ。

懇親会では、医者とよりはメーカーの社員と話していたわけですが、

その理由がその会社が泌尿器科の器具も昔扱っていたので、親しみがあったから。

骨粗鬆症でスカスカになった椎体の中にセメントを注入する技法Balloon Kyphoplasty(BKP)も登場。

ただ注入するだけでは周りにセメントが漏れ出るので、まずバルーンを椎体内で膨らませて、セメントを注入するスペースを作る。

低侵襲手術ですが、適応が拡大されすぎて、今は反省期に入っているようでした。

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3つ目の話題は、がんの脊椎転移。

癌が脊椎に転移すると、歩けなくなります。

歩けないと、パフォーマンスステータスが3ないし4ということになります。

転移のあるガンに、どこまで積極的に抗がん剤治療を行うか。

その指標の1つがパフォーマンス。

歩けないと、もうかなり進行したガンと見なされる傾向に。

そこで、脊椎転移にボルトで固定する治療をまず行うと、パフォーマンスステータスが改善。

するとガンの主治医も、積極的治療の対象者として考えてくれるようになるんだそうです。

2018年6月3日


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