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超音波医学会専門医。腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意です。 膀胱炎・尿道炎・男子不妊症では、院長自身が顕微鏡検査(尿・精液)を行います。 皮膚科は男性非露出部に自信があります。

木村泌尿器皮膚科でのフォローを希望される自己導尿中の患者さんへ

自己導尿は神経因性膀胱前立腺肥大症をはじめとして、 様々な排尿障害のある方が自分でカテーテルを尿道から膀胱に入れて尿を排泄する方法です。

使用するカテーテルには、消毒液の入ったケースに入れておくタイプのものと、

一回ごとに使い捨てるディスポーザブルカテーテル

とがあります。写真はテルモ:サフィードネラトンカテーテル12Fr・14Fr 2穴式 長さ33cmのもの。 Frはフレンチと読み、フランス式の太さの番号で、12Frは直径4mm、14Frは4.67mm(14/3=4.67)。3分の1mmずつ増える番号です。

私が勤務していた都内の病院では、カテーテルケースに入れるのは、ベンザルコニウム液もしくはヒビテン液で、 ケースから取り出したカテーテルにキシロカインゼリー

をつけてから、尿道に挿入するよう指導していました。

細かい手技や使用する薬品・器具にはいろんなバリエーションがあるようです。
これは患者さんを指導する医師や看護師の工夫の結果だと思います。

総合せき損センターの先生が自己導尿の手技を説明したページhttp://members.jcom.home.ne.jp/wheel-net/dounyo.htmには、 亀頭及び手の消毒は0.05%ヒビテン消毒ガーゼで行い、カテーテルケースには10%イソジン・グリセリン液を入れる、と書かれています。

当院近くの総合病院では、亀頭及び手の消毒は清浄綿で行い、ベンザルコニウム(オスバン)・グリセリン液(グリセリンBC液「ヨシダ」)をカテーテルケースに入れる ように指導をされており、

自己導尿カテーテル
ディスポーザブル(一回ごとに使い捨て)カテーテル
カテーテルケースに入れるグリセリンBC液「ヨシダ」
尿道周囲、亀頭部を拭く清浄綿
を泌尿器科外来で患者さんに渡しておられます。

その病院から当院に来られ、同じ方法での導尿を希望される方には、

自己導尿カテーテル
ディスポーザブルカテーテル(テルモ:サフィードネラトンカテーテル)
グリセリンBC液「ヨシダ」100ml
清浄綿

などを必要に応じ、クリニック内でお渡しします。内服薬・外用薬は院外処方となります。