日本泌尿器科学会が新しい専門医制度にも対応した学会員向けの総合的な教育関連サイトJUA academyを立ち上げました。
2019年1月からJUA WEBINAR 第5シリーズ『腎癌:臨床診断と進行性腎癌の治療』の公開が始まりました。
1月に公開されたのは第1回の「腎癌画像診断」。
放射線科医から腎細胞癌や腎血管筋脂肪腫などの鑑別の詳しい説明がありました。
手術すべき病変か、経過観察でよい良性の病気かの鑑別は、勤務医にとっては極めて重要な問題。
ただ、すでに手術室に入らなくなって14年の開業医には、実際に知っておかなければならない内容は少なかったです。
画像診断の情報量が飛躍的に増えているのはわかりました。
CTで短時間に3次元情報が取得できるようになりました。
さらに造影前、造影1分後(皮髄相)、2分後(腎実質相)、5分後(排泄相)と撮影するので、時間軸を入れれば4次元データになります。
腫瘍が映っている断面を選び出して、時間が違う4つの画像を並べて読影します。
造影効果が強すぎてモニター画面の輝度が飽和していれば、濃淡やコントラストを変えて表示(ウインドウ幅の調整)しなければなりません。
診察室で患者さんを前にして、撮影されたばかりの画像を読影しながら説明するのは、かなり時間がかかる作業だろうな、と思いました。
放射線科医が読影してレポートを書いてくれるのは後日。
そのレポートを主治医が読んでいないために癌を見落としたことが、最近問題となりました。
主治医の読影力が放射線科医より劣っているとは思えません。
主治医が診察中に読影するには情報量が多すぎるのですね。
2月は第2回「腎癌病理診断」。
3月は第3回「進行性腎細胞癌に対する集学的治療」。
そして第4回「進行性腎細胞癌に対する免疫療法」は4月公開ですが、私は見られないかも。
e-ラーニングの会費が切れるので。
2019年1月13日
2019年1月からJUA WEBINAR 第5シリーズ『腎癌:臨床診断と進行性腎癌の治療』の公開が始まりました。
2019年2月に公開されたのは第2回の「腎癌病理診断」。
今回も、すでに手術室に入らなくなって14年の開業医には、実際に知っておかなければならない内容は少なかったです。
2019年2月9日
2019年1月からJUA WEBINAR 第5シリーズ『腎癌:臨床診断と進行性腎癌の治療』の公開が始まりました。
2019年3月に公開されたのは第3回の「進行性腎細胞癌に対する集学的治療」。
私が勤務医を辞めたのは2005年。
分子標的薬が腎がんの新しい治療法として使われ始めたのは、2008年。
スーテントの勉強会に参加したことはあるものの、処方したことは一度もありません。
分子標的薬はインターフェロンより抗腫瘍効果は強いものの、効果は持続しない、
転移症例に延命効果はあるものの、完治は期待できない、
分子標的薬治療後に残存した腫瘍には、手術・放射線・ラジオ波などの局所療法も併用、
そして、最近登場した免疫チェックポイント阻害剤に完治への期待が集まっている、
という内容だったと理解しました。
学習後のテストは1発満点合格だったので、多分正しく理解していると思います。