泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

シドニー

2009年8~9月にシドニーで開かれた国際超音波医学会に行ってきました。発表内容はこちら


私が発表したポスターセッションは第五展示場で開かれました。
Electronic Posters is a new feature for the congress, in Hall 5 Exhibition area.

この図の10番が第五展示場。有楽町・桜木町・幕張の展示場とほぼ同じ規模です。

参加者には、朝食と昼食と午後の紅茶が提供されるとのことでしたが、東芝やGEなどのランチョンセミナーでのランチボックスと10時と15時半のコーヒーとケーキでした。



院長が申し込んだのは、Full Registration Entitlements $1,320.00
Entry to 1 Live Scanning Workshop (5 Day Registration)
Morning, lunch and afternoon tea daily
Congress Satchel

Attendance at Opening Ceremony and Welcome Reception
Copy of Final Program, Pocket programme and abstract book

Entry to the Exhibition
Participants list

Congress Dinner Cost: $150.00


事務長が申し込んだのは、Accompanying Persons Entitlements $195.00
Accompanying persons’ program
Accompanying Persons Congress Satchel
Copy of pocket programme
Sydney Harbour Morning Tea Coffee Cruise

Opening Ceremony and Welcome Drinks Additional Tickets: $65.00

Congress Dinner Cost: $150.00

でした。

8月29日(土)



8月29日20時5分成田発の日本航空771便に乗り、30日6時40分(日本時間で5時40分)にシドニー到着。9時間35分のフライトでした。

映画はというと、自分で選んで、自分の目の前のモニターで見るんですね。

1年で随分進歩しましたね。

行きの飛行機の中で見たのは、「半落ち」。後は夜なので寝てました。

8月30日(日)



ツアーの現地係員にシャングリラホテル(旧ANAホテルだそうです)に連れて行ってもらい、チェックインしてから朝風呂。
(写真はクリックすると大きく表示されます)

ホテルで両替してからタクシー(15ドルぐらい。1オーストラリアドル=85円。メーターが付いているので安心)で学会場に行き、参加登録手続き。


ポスター会場に直行し、私の発表がモニターでちゃんと見ることができるか確認。


12時から東芝提供のランチョンセミナーに参加。


学会場から歩いて10分のところにある 動物園と水族館へ。





その後学会場に戻り、16:00から17:30まで泌尿器科のオーラルセッションを聞きました。

京都府立の元教授・渡辺泱先生の講演がありました。

Intrapelvic Venous Congestion Syndrome (IVCS). A New Clinical Entity to Elucidate Prostatodynia

Prostatodyniaの82%にIntrapelvic Venous Congestionを認めるという、私の発表と同じテーマについての講演でした。

18:00から20:30まで学会のオープニングセレモニー。




Welcome Drinksとlight refreshmentsがサービスされました。


Opening Ceremony and Welcome Drinks
Date: Sunday, 30 August 2009
Time: 18:00 - 20:30
Cost: Included in registration fee.
Additional Tickets: $65.00

The Committee extends a warm invitation to delegates and guests to attend the Welcome Drinks. This function will give delegates an opportunity to relax with colleagues and meet new friends. The evening includes light refreshments.

8月31日(月)



08:30 - 10:00 泌尿器科のオーラルセッション。イギリスの先生の陰部痛の講演を聞きました。


歩いてシャングリラホテルに戻り、さらにオペラハウスまで散策。


途中桟橋のクルーズのチケット売り場横のイートインで食事。


オペラハウスでインターネットで予約していたアイーダのチケットを受け取りました。


オペラハウス近くのレストランで、ピザとシーザーサラダを食べました。事務長に写真を撮ってもらおうとしたら、隣の席の方が、すぐに立ち上がって写真機を貸せとという動作をして、写真を撮ってくださいました。


夜7時半から、シドニーのオペラハウスで「アイーダ」を鑑賞しました。


『アイーダ』(Aida)の解説は、こちらをご覧下さい。

9月1日(火)



事務長が払ったAccompanying Persons Entitlements $195.00に含まれているSydney Harbour Morning Tea Coffee Cruise。

事務長だけ乗船しました。


Join us on Sydney's Award Winning Coffee Cruise.

See all the Main Harbour attractions including the Opera House, Harbour Bridge and Fort Denison while enjoying morning tea and a personalised commentary.

You will also explore the magnificent upper reaches of Middle Harbour with its natural parklands, inner harbour beaches, marinas and palatial waterfront homes.

The cruise is 2 hours in duration departing from Jetty 6 at Circular Quay daily at 10:00am.
You can collect your Sydney Harbour Morning Tea Coffee Cruise ticket with your registration documents at the registration desk located at the Sydney Convention & Exhibition Centre.

Please present your ticket at the 'Captain Cook Cruises' Ticket Box for your complimentary cruise.



事務長がSydney Harbour Morning Tea Coffee Cruiseに参加している間、私はLive Scanning Workshopへ。

Full Registration($1,320.00)するとLive Scanning Workshopに一つ参加する権利があります。

二つ目からは$110.00かかるそうです。

なので、11時20分からの肝臓のLive Scanning Workshopに参加を申し込みました。 肝臓は8つの葉に分かれていますが、ここを見るにはこうプローブを当てるという実演をモデルさんをスキャンしながら教えてもらいました。

泌尿器のLive Scanningはプログラムにないし、婦人科や心臓は役立ちそうにないので肝臓を申し込んだのですが、

なんと、この日の9時には睾丸のスキャンをやっていたことに入り口の掲示をみて気づきました。


睾丸が泌尿器ではなく、体表臓器(甲状腺・乳腺)に分類されていたので、ネットで事前に見たプログラムでは気づかなかったのです。

12時からシーメンスのランチョンセミナー。

市内で事務長と待ち合わせ、ショッピングモールをぶらついて、


15時半に学会場へ。オパールの抽選が行われたので。残念ながら落選。

GEのブースに行き、

睾丸のLive Scanning Workshopに使われたスキャナーはどれか?

講師の先生は、両手をどう使っていたか、

につき、質問できました。

睾丸の超音波では機械のパネル操作・スキャナーの保持・睾丸の固定で手が3本ほしいのです。

夜は、ロブスター料理と夜景を見るオプショナルツアー。

写真を拡大してもらうと見えますが、ロブスターの横には牡蠣。シドニーは今が牡蠣が美味しい時期です。


9月2日(水)




ホテルの部屋から見た日の出。真ん中に写っているのがオペラハウス。

南半球でも太陽は東から昇ります。

世界遺産ブルーマウンテンとルーラの街の1日ツアーに参加。

ブルーマウンテンズとはユーカリの樹海が広がっている丘陵地帯。ユーカリの木には油分が含まれておりその油分が揮発し青いフィルターがかかっていいるように見えるところから「ブルーマウンテン」と呼ばれているそうです。



背景の小さな葉っぱが茂っている木はティートゥリー(Tea-tree:ユーカリと同じフトモモ科)。そう赤石鹸に入っている殺菌作用のあるオイルの原料です。

100gのティートゥリーの葉・枝から1gのエッセンシャルオイルが抽出されます。

ティートゥリーの名前は、アボリジニの人達がこの木の葉でお茶を入れたことに由来しています。

ランチはバイキング。

最後に田舎街ルーラで自由散策。

この写真はチェロを引いている人を写したものです。「おくりびと」のもっくんみたいでしょう?

ろうそく専門店で買ったココナツの香りのろうそく。

ホテルに帰った後は、岸辺とハーバーブリッジの歩道を散策。


夜は、Congress Dinner。


この写真はプロが撮影して25ドルで購入したものです。
Congress Dinner
Date: Wednesday, 2 September 2009
Time: 19:00 - 00:00
Dress: Smart Business

9月3日(木)



帰りは9月3日(木)の日本航空772便。シドニー発 08:20、成田着17:10。

帰りの飛行機では、まずは「ハゲタカ」を選んだのですが、

中国国旗の前で、特命を受けて日本に向かう中国の若手エリートの姿が、

40年前の007のスタートの場面にそっくりで、白けてしまいました。

最初の10分ぐらいでやめて、「ターミネーター4」を見ました。

その後は、皮膚科の臨床8月を読破しました。

シドニーには7月号と8月号を持って行きましたが、行きの飛行機では寝ていたので(夜中ですから)7月号を少ししか読めませんでした。

シドニーでは勉強の合間にオプショナルツアーに参加していたので、皮膚科の臨床を読む暇はありませんでした。

携帯でブログも書いていましたし。

タイベトナムでは、ツアーの合間にホテルでの待機時間が結構あったんです。