第3水曜に開催される医師会の講演会。 この春から皆勤です。 休診日前日の水曜日と土曜日に勉強会に参加することにしたので。
勉強したのはSGLT2阻害剤。 Sodium GLucose Transporterの2型(尿細管に分布)の阻害剤。
Sodiumというのはナトリウムのこと。 英語ではナトリウムと言わずにソディウム。平たく言えば食塩。
塩と砂糖を一緒に尿細管で再吸収するのがトランスポーター。 正確にはco-Transporter(いっしょに運ぶ)と言うのだったかも。
すでに、スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、アプルウエイ、デベルザが発売中で、 最近国産のカナグルも発売されました。
勉強になったのは、血糖値が180以上になれば糖をすべて尿細管で再吸収できず、 尿糖がプラスになるということ。
泌尿器科ではルーチンに行う尿検査。 尿糖(+)の人に、糖尿病と言われたことは?と何気なく聞くと、 「え?私、糖尿病なんですか?」とびっくりされることがあります。
「糖尿病かどうかは血糖検査で診断するので、尿糖だけでは....」みたいに曖昧に答えていました。
これからは、「食後なので一時的に血糖値が180を越えたのですかね。境界型かも。」と説明できる知識をゲット。
副作用に陰茎カンジダ症などの尿路・性器感染症があるのは、すでに知っていました。
内科医向けのマニュアルには「泌尿器科医・婦人科医に紹介すること」と書いてあるんですね。 紹介されたらどうすればいいんでしょう。SGLT2阻害剤を中止してください、と返事を書いていいんでしょうか?
糖と塩分が尿中に出てくるようになるので、多尿になります。
夜間頻尿を訴えて来院される患者さんが、最近スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、アプルウエイ、デベルザ、カナグルを投与され始めていないか、問診しなければなりません。
これが私のテイクホームメッセージ。
2014年9月18日