泌尿器科医・木村明の日記

糖尿病の新薬


SGLT2とかDPP-4とか暗号を覚えるのは大変。

泌尿器科開業医が使う薬で今年発売されたのはPDE5阻害剤ぐらい。 (在宅もやっている開業医ならザイティガイクスタンジもありますが。)

なので今年の泌尿器科開業医向けの講演会はザルティアばかり。

糖尿病の薬はSGLT2阻害剤とかDPP-4阻害剤とか、どんどん新薬が出ていますね。

内科を標榜している先生は勉強大変ですね。 高血圧や高脂血症や認知症もきっと新薬が出ているでしょうし。

私が勤務医の頃(薬事委員なので新薬の採用審査をさせられた)にはなかったDPP-4阻害剤というのは、 インシュリンに直接働きかけない、独特の薬だそうです。

この前出席した糖尿病の勉強会は、 速効型インスリン分泌促進薬の効果をDPP-4阻害剤と比較した内容でした。

そもそもDPP-4阻害剤が何か知らない、商品名も思い浮かばない、私には難しい内容でした。 ダルビッシュは松阪よりすごいんだよ、という話をされても、松阪知らんし。

最新のSGLT2阻害剤というのは、尿に敢えて糖を出させて血糖を下げる薬だそうです。 副作用は、尿路感染症だそうです。

そりゃそうでしょう。 尿が甘ければ、大腸菌もカンジダも喜ぶでしょう。

なので、SGLT2阻害剤の商品名は覚えないと。 明日の陰茎カンジダ症に続く。

2014年8月7日