泌尿器科医・木村明の日記

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。

東大教養学部は異才を育てる。


4年間駒場で過ごす人もいます。それが、東大教養学部。

東大生はみんな2年間(1.5年間かも)駒場にいて、その後本郷に行くわけですが、4年間駒場で過ごす人もいます。 それが、東大教養学部。

この本を妻が図書館から借りてきました。 銀座に行った日、電車の中で前半を読みました。

印象に残ったのは、彼女を日本の大学で指導したことになっている教官が、東大教養学部卒だということ。

理学部の人間とは違い、実験内容にまで精通していないが、理科系と文科系の橋渡しが上手、というのが教養学部卒業生の特徴

というような書き方がされていて、なるほど、と思いました。

実験の詳細を知らないのに、それが実現したらどれほどの経済効果が生まれるか、

そういう考察だけが得意な人たちが、問題を大きくしたのかな、と思いました。

本はもう図書館に帰ってしまったので後半はちゃんと読んでいません。

ぱらぱらめくってみた印象では、過去の似たような不正事件を並べて、どのようなことが起こったかを想像してるだけで、

誰が悪だったかの決定的な証拠はなさそうでした。

私には教養学部卒の友達もいます。

今日の日記の趣旨は、教養学部卒業生をけなすことではありません。

理学部・工学部出身者と法学部・経済学部出身者とでは使う言語が異なります。

教養学部出身者は例えるならバイリンガル。理科系の言語も文科系の言語もしゃべれる人。

2015年4月29日