泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

内科医会講演会@オンワード


これからの心房細動診療を考える。前半はカテーテルアブレーション、後半はDOACの、特に低用量の話。

FUF

1月31日(水)はオンワード総合研究所で、

これからの心房細動診療を考える

      ~非専門医でも出来るテーラーメイド治療とは

という講演を聞きました。

講師は県内の若手講師(MFAのM、未来の私への暗号)で一度も噛むことなく、流暢な説明に感服しました。

前半はカテーテルアブレーション、後半はDOACの、特に低用量の話。

  1. DOACは飲み始めたら体調が良くなった、と患者が実感できる薬ではありません。
  2. 患者が感じるのは、出血しやすくなること。
  3. 出血の合併症を減らすために、主治医も薬を減量したくなる。
  4. その時、添付文書通りに減量している医療機関と、逸脱した使い方をしている医療機関がある。
  5. 4種類の薬の中で減量した場合のエビデンスが一番豊富なのはどの薬か、

というのを聞かせてもらえました。

エドキサバン、リバーロキサバン、アピキサバンなど、一般名での講義でしたので、

リクシアナ、イグザレルト、エリキュースなど商品名と照らし合わせる表を見ながら聞いてました。

懇親会では、カテーテルアブレーションの手技についても疑問点を聞くことができました。

  1. アプローチが大腿静脈から右心房、
  2. そして心房中隔を貫いて左心房に入るのだそうですが、
  3. 大腿動脈、左心室、左心房には行けないのか、

聞いてみました。

あとは3Dマッピングについても質問を。

術前のCTをもとに作った3Dモデルと透視画像をフュージョンさせるみたいでした。

術前のMRIとエコー画像をフュージョンさせて、MRIで怪しい場所をエコーガイドで前立腺生検する方法、

に似ている感じでした。

2018年2月6日


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