Q.1ヶ月前より慢性前立腺炎になりました。非細菌性ということで薬をのんでいます。直す方法として前立腺をとってしまうことで、直る事はないのでしょうか。また、なぜとったあとも前立腺は、大きくなるのでしょうか。
A.前立腺炎の治療法は
ここに書いてある通りです。
尿流測定が異常な症例のうち、器質的な閉塞では、経尿道的に膀胱頚部の切開術や切除術(TUR-Bn)が行われることがあります。

前立腺を電気メスで削ります。
前立腺を電気メスで削る際、尿道粘膜も同時に切除しますので、術後は前立腺がむき出しの状態となり、前立腺には細菌がつきやすい状態になります。
このため、細菌性前立腺炎はかえって悪化することもありえますので、手術すべきかどうかは慎重に判断します。また内視鏡手術では、尿の流れを妨げている部分のみを削り取るだけですので、
数年後に再増大してくることがあります。
慢性前立腺炎で長く苦しんでいる方のなかに、「前立腺をまるごととって欲しい」とおっしゃる方がいますが、客観的に何の異常もない臓器を摘出することはできません。
前立腺炎の症状で来院され、偶然早期前立腺癌が見つかって前立腺を摘出した症例がアメリカにあるそうですが、その人の前立腺炎の症状は前立腺をすっかり取ったあとも残ったそうです。
2008年12月加筆:
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