泌尿器科医・木村明の日記

ベセルナ講演会@ベイシェラトン


コンジローマの薬ベセルナが有効なもう一つの病気の勉強会。

コンジローマの薬ベセルナは顔に出来る前がん病変AKにも有効です。 土曜日はベイシェラトンでAKの勉強会でした。

講師は、大学の6年後輩で、皮膚科学会に入会するとき推薦人になってくれた恩人です。

AKにベセルナを塗るときは、病変より広い範囲に塗るんだそうです。

それで赤くなる部分には、前がん病変が隠れているそうで、 Light up効果と呼ぶそうです。

コンジローマにベセルナを塗るときはいぼだけに塗るように説明しています。 周りに塗ってしまうと、赤くただれてしまいます。

顔は正常部に塗っても赤くならないんでしょうか。

懇親会になっても、その講師の周りには人がいっぱい。 近くで待ち伏せ(と言っても、しっかり食べ放題してましたが)していて、 やっと質問できました。

顔は正常部に塗ってもただれないんでしょうか?

病変が隠れている場所は赤くなります。

病変が隠れていない場所だと?

健状部なら塗っても赤くはなりません。

「正常部」と「健状部」の違い。 こういう専門用語(皮膚科だけの業界用語?)も知っていないと学会での質疑は成り立たないんですね。

2014年9月9日