泌尿器科医・木村明の日記

タンパク尿にはARBを。


蛋白尿は将来の透析のリスク。ARB投与で透析が回避できるかも。

水曜日は医師会での慢性腎臓病の講演会に参加しました。

前にも書きましたが、水曜日以外の会には参加する元気がなくなったので、 かわりに水曜日は泌尿器科や皮膚科でない勉強会にも参加するつもりです。

すでに透析医学会を退会してしまった私ですが、 話にはある程度ついていけました。

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蛋白尿と推定糸球体濾過量から、 将来透析が必要となる可能性がわかること、

蛋白尿の人にアムロジンかミカルディス(ARBの一種)を投与した比較試験で、 ミカルディスが腎機能低下を防げる、という論文があるという話などを聞きました。

推定糸球体濾過量が低下するのを防いだというデータだったのか、 最終的に透析患者を減らせたというデータだったのか、 定かではありません。

投与期間が2年ぐらいの試験だったので、 最終的な透析患者数までは集計できてなかったかも。

高齢ひきこもり防止と、勉強会後のお寿司目的での参加ですから、 まあ、成果はこんなもんでしょう。

お寿司を食べながら、質問もさせてもらいました。

ディオバン事件でARBに心保護作用や脳保護作用が(降圧作用以上に)あるかは分からなくなったが、 降圧作用とは別に腎保護作用があることは間違いないそうです。

ARBは糸球体輸出細動脈を広げて、糸球体へのプレッシャーを下げ、糸球体の寿命を延ばすのです。 血圧の「圧」は「プレッシャー」です。

2014年6月20日