泌尿器科医・木村明の日記

第13回神奈川県東部泌尿器科研究会@新横浜フジビューホテル


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2011年秋)

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先週土曜日は、新横浜フジビューホテルでの神奈川県東部泌尿器科研究会に参加。
前半は深澤先生が座長を務めた地域連携。
進行癌患者が在宅診療に移行する場合の、急性期病院と訪問看護ステーションとの連携が主なテーマでした。
急性期病院が新規患者をどんどん受け入れるためには、短期間で退院してもらわなければならず、
進行癌患者ではまだガーゼ交換や点滴などの医療処置が必要な段階での退院となるわけで、
その受け皿が、訪問看護ステーションと往診を行っている開業医なわけですが、
その連携上の問題点についての話でした。
入院中は看護師がすべてやってくれるのに対し、
在宅では、訪問看護師やヘルパーは最大でも1日数時間しか滞在できなくて、それ以外の時間は家族が看護・介助することになる、
その現実に、話が具体的になると、自宅で看取りたいという希望の家族でも、覚悟が揺らぐこともあるようでした。
医師の立場ではなく、
介護保険を利用している母の家族としての立場からも、
いろいろ考えさせられるテーマでした。