泌尿器科医・木村明の日記

初日の患者さんのその後

初日27人の患者さんにいらしていただけました。男性が15人、そのうち9人がPSA高値の人たちでした。



当院が開業したのは、2005年4月4日(月)でした。

2005年3月まで勤めていたのは、中目黒の東京共済病院。

開業したのは、自宅近くのセンター南駅。

落下傘開業でした。

広告手段として期待していたのは、インターネット。特にPSAのページでした。

そのおかげで、落下傘開業にも関わらず、初日27人の患者さんにいらしていただけました。

男性が15人、そのうち9人がPSA高値の人たちでした。

1人は尿閉に伴うPSA高値、もう一人は急性前立腺炎によるもので、再検査で正常化。

遠方からのセカンドオピニオン希望の方が2人。お一人には3ヵ月後の再検という、その病院の方針に賛成、と伝え、

もうお一人には、生検を受けるべきとお話しました。このお二人のその後はわかりません。

残り5人の方は、その後この5年間のいつかの段階で生検を行いました。

その最後の人が昨日の生検でした。

読売新聞では、「不要な生検避ける」と紹介されましたが、5年間経過観察しているうちには、生検が必要になっているんだな、

と昨日の患者さんのカルテ番号が一桁だったので、初日の患者さんのその後を集計してみただけですが、そんな風に感じました。



セン南うろでるプレスシリーズ:前立腺針生検。