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アトピーとかゆみ


昨日はアトピービジネスというテーマのせいか、アクセス数が多かったので、今日も2匹目のどじょうねらいです。

かゆみを医学的に説明すると「掻きたいという衝動を引き起こす感覚」です。 皮膚の表面にみられる特有の感覚で、寄生虫などの侵入を知らせるためのものです。

寄生虫が皮膚から入ろうとしているとき、蚊が血を吸おうとしているとき、その部位を無意識に掻くと、外敵を退治できますから、生体防衛反応のひとつなわけです。

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が障害されているために、ダニ・花粉・ホコリなどが表皮の中に入り込みます。 そして神経がそれを取り除くべき外敵と判断すると、「掻きたいという衝動」を引き起こすのです。

と、このページには書いていますが、もう少し上手に説明したいですね。

アトピー性皮膚炎 ⇒ バリア機能の障害 ⇒ ホコリなどの侵入 ⇒ かゆみ

を上手に、分かりやすく説明する事、これが次回のうろでるプレス発行までの宿題です。「蚊に刺されたときに痒くなるように」という説明には患者さんがきょとんとされることが多いので。

外敵を防ぐための警報装置が誤作動すると日常生活が乱されることを、うまい例え話で説明できれば、と思っています。

かゆみのあとに続く連鎖反応の説明は簡単です。

かゆみ ⇒ 掻く ⇒ 皮膚が壊れる ⇒ バリア機能がますます壊れる ⇒ 悪循環

はこれ以上の説明は不要でしょう。

かゆみを感じても掻かないこと、この指導がアトピー性皮膚炎での指導では重要です。掻くかわりに、叩くこと、冷やすことは有効です。

アトピー性皮膚炎の患者さんが皮膚を掻かないようにするための治療はいろいろ試みられて良い、と思います。

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