腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波医学会専門医。
水曜夜は青葉区医師会での消化器勉強会に参加。
マウスに十全大補湯を投与してのいろいろな基礎実験のお話でした。
いろんな実験データを示していただけましたが、付いていくのが大変でした。
十全大補湯を飲んでおくとインフルエンザに罹りにくくなる、という仮説の基礎実験。
ウイルスが侵入するとインターフェロンが出ます。
インターフェロンを作るために必要な工場(?転写因子irf7)が、
十全大補湯を投与しておいたマウスでは増えるのだそうです。
テロリストが万一来た時のための、
テロリストをやっつけるための兵器を作るための、
工場を作るのが十全大補湯。
兵器(インターフェロン)そのものを作るわけではないので、平和な薬。
腸内細菌がいないマウスではirf7が発現しないそうです。
本番では質問する勇気がなかったので、
懇親会で、ボジョレの力を借りて質問。
「十全大補湯は腸内細菌を介して作用するという意味ですか?」
「人間でも漢方が効く人と効かない人がいるのと同じ現象だろう。」とのことでした。
理解できたのは、1時間半の講演の中の4分の1(もっと少ないかも)でしたが、
頭の体操になりました。
2015年11月27日