泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

医師資格証発行申請


電子処方箋に向けて、医師会にHPKIを申請しました。

医師・歯科医師は、患者に交付する処方箋に、記名押印又は署名しなければならない(医師法施行規則)。

安全管理ガイドラインでは、医師・歯科医師等の国家資格保有者による記名押印又は署名が法令で義務づけられた文章について、

電子署名に代える場合、HPKIの電子署名を推奨している。

医師資格証(HPKIカード)は日本医師会に発行申請する必要があります。

申請から発行まで4か月かかるそうなので、本日申請書を日本医師会に送りました。

実際に来院される方が電子処方箋を希望されるようになるのは先のことだと思いますが、

オンライン診療の方への処方のために準備を始めます。

FAXして原本(押印した)も郵送するという0410対応から卒業したいので。

2022年7月28日

HPKIセカンド電子証明書の提供開始


カードリーダーで読み取り不要なクラウド用証明書。

日本医師会、日本薬剤師会、医療情報システム開発センターは8月31日、

電子処方箋など、医療現場においてHPKIをより使いやすくするため、

クラウド用の2番目の電子証明書「HPKIセカンド電子証明書」の提供を開始すると

発表しました。

クラウド用ということは、プラスチックカードのような実体はない、

モバイルSuicaやモバイルTカードみたいなもんでしょうか。

電子カルテのログイン情報と、HPKIセカンド電子証明書を連動させることで、

電子カルテにログインするだけでHPKI電子署名ができるようになるそうです。

HPKIカードを読み取るためのカードリーダーを電子カルテに接続する必要はなくなるみたい。

電子カルテのシステム構成次第となる、

という但し書きもついています。

電子カルテを提供しているベンダー任せということですね。

厚労省・医師会・ベンダーが一体となって進めてくれているので、

秘密鍵とか公開鍵とか勉強しなくても、電子署名は始められそうですが、

ベンダーに38.7万円払うというのは避けられないみたい。

2022年9月10日

医師資格証届いた


7月28日に申請した医師資格証、発行完了のはがきが先週届きました。

本日休診日、マートテニスの後に、医師会に取りに行きます。

電子処方箋のWEB説明会では4か月かかるとのことでしたが、

2か月かからず、出来上がりました。

2022年9月15日

スマホがHPKIセカンド電子証明書に


2023年4月23日に届いたHPKIセカンド電子証明書初期登録用QRコード

同封された手順に従い、スマホで手続き。

「処理が完了しました。」と、表示されました。

スマホの画面には何もアイコンが現れてないけど、

電子カルテのカードリーダーにスマホを近づければ動くのかなあ?

電子処方箋を発行しようとすると、電子カルテの画面に

「カードリーダーにスマホをかざしてください」とメッセージが出るとか?

当院の電子カルテはまだ電子処方箋に対応できる改修をしていないのでわかりません。

2023年4月26日

電子処方箋導入はR7年3月までに。


電子処方箋管理サービスの補助金。

半額補助は今年3月までで、

4月以降は3分の1とのことでしたが、

大丈夫、R7年3月までに延長のようです。

さらには、別の機能も合わせて導入したら、

その分も合わせて半額補助のようです。

医療DX推進体制整備加算8点の要件に、

電子処方箋を発行できる体制、

というのがありますが、

これもR7年3月までは経過措置。

医療DX推進体制整備加算の要件には、

マイナ保険証の利用実績もありますが、

このハードルがどの程度かは10月までに決まります。

当院がこっちのハードルを満たしたら、

電子処方箋管理サービス導入に動きます。

2024年3月20日

デジタル医師資格証の公開


「デジタル医師資格証」アプリが公開されました。

スマートフォンで医師資格証の表示ができるようになりました。

当院の電子カルテはまだ電子処方箋に対応できる改修をしていないので、

どう使うのかまだわかりません。

2024年4月26日

オンライン診療e-learning修了証


2020年4月、0410対応なる通達が出されたとき、

私は「オンライン診療研修・緊急避妊薬の処方に対する研修e-learning 」を修了しました。

その修了証がこちら

2020年ごろ使っていたteacupブログに貼り付けて置きましたが、

貼り付けた画像はteacupブログ閉鎖と共に消失しました。

デジタル医師資格証では医師会の生涯教育の受講履歴は見えますが、

オンライン診療研修e-learning修了証は表示されません。

このPDFはitscomのサーバーの中、

ホームページ原稿を書いている自宅PCの中、

今使っているスマホの中に存在します。

teacupを吸収しておきながら、結局閉鎖したGMO、私は好きになれません。

医療のDXにも進出しようとしているみたいですが、私は採用は考えません。

2024年5月19日

電子処方箋申し込みます。


神奈川県のHP(初期公開日:2024年4月24日更新日:2024年4月30日)によりますと、

「神奈川県では、電子処方箋の新規導入及び電子処方箋の新たな機能を導入した医療機関・薬局に対し、導入に要する費用を補助する事業を始めます。具体的な手続きが決まりましたら、このページでお知らせします。」

 

診療所

対象経費 補助率 補助上限額 参考
(1)電子処方箋導入費用 4分の1 97,000円 事業額387,000円の1/4を補助
(2)電子処方箋新機能導入費用 4分の1 61,000円 事業額245,000円の1/4を補助
(3)(1)・(2)同時導入費用 4分の1 135,000円 事業額542,000円の1/4を補助

※(3)の事業を行った場合のイメージ

image_clinic

 

当院はまだ電子処方箋を導入していないので、

新機能同時導入となり、国と県合わせて、

542,000円の3/4を補助してもらえます。

 

すでに電子処方箋を導入しているクリニックは、

387,000円の1/2しか補助してもらっていないし、

新機能だけを追加する費用は合計で、同時導入より高いし、

 

1/2は3月までです。4月からは1/3です。」にせかされて、

慌てて導入しないで正解でした。

10月からの遠隔医療に電子処方箋は必要アイテムなので申し込みます。

まさか来年4月になっても導入していないクリニックは全額補助、なんてことにはならないですよね。

2024年6月6日

電子処方箋はまだ開発途上。


遠隔医療の10月開始に向け、電子処方箋をベンダーに依頼しました。

ベンダーに支払うのは導入時のソフト代だけでなく、

毎月の支払いも2000円増えるとのこと。

資格確認(保険証の番号)はベンダーがメモリースペースを確保しなくて良いのでしょうが、

電子処方箋については、薬局と情報共有するためのサーバーをベンダーが用意するのかもしれません。

今は国が2分の1、神奈川県が4分の1の補助ですが、

もう少し待つと、神奈川県の補助率がもっと上がるかも。

来年以降も電子処方箋は新機能が開発されます。

そのたびに、バージョンアップ代をベンダーに支払うことになるかも。

ベンダーが用意しなければならないサーバー(メモリースペース)が増えれば、

毎月の使用料もさらに上がるかも。

2024年6月30日

電子処方箋発行してます。


8月8日木曜休診日にベンダー社員にクリニックに来てもらい、電子処方箋のアプリを電子カルテにインストールしてもらいました。

医師資格証を読み取るカードリーダーも電子カルテに接続。

厚労省のポータルサイトに行き、8月19日から電子処方箋の運用開始、と届け出。

8月19日、20日は、休み明けで患者さんが多く、

8月21日にやっと時間が取れたので、

ベンダー社員にリモートで、電子処方箋が使えるようセッティングしてもいました。

紙の処方箋には引換番号が印刷されるようになりました。

電子処方箋も同時に発行され、厚労省のサーバーに届いています。

日経新聞の論調は、医療DXの遅れは、医療機関が消極的だからだ

という論調ですが、クリニックに出向いて処方箋を受け取ったら、

そのまま近くの薬局に行って、薬を受け取るのが便利な気がします。

2024年8月24日