
水虫(足白癬)とは
水虫は、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)が足の皮膚の表面(角質層)に住み着いたものです。
水虫の3つのタイプ
部位や症状によって趾間型・小水泡型・角質増殖型の3タイプに分類されます。
1. 趾間型:足の指の間の皮が白くふやけ、じゅくじゅくします。
2. 小水泡型:足の裏に細かい水ぶくれができます。
3. 角質増殖型:足の裏が硬く厚くなってかさかさします。
爪みずむし(爪白癬)
さらに爪の水虫(爪白癬)を合併していることもあります。爪に白癬菌が感染すると白く濁って厚くなります。白く濁るのは、増殖した白癬菌によって爪が破壊され中に空気が入り込むためで、もろくぼろぼろとかけたりします。
診断
白癬菌はピンセットでむしって取れる“かわ”の部分に寄生しているので、それを苛性カリで処理し、10分後に顕微鏡で観察すると白癬菌を見つけることができます。
患者さんへのお願い
皮膚に苛性カリをかけると角質層だけが解け、白癬菌だけが解けずに残ります。苛性カリをかけてから時間を置くほど、
角質層が消えて、診断が付けやすくなります。
白癬菌が少ししか寄生していない場合、診断に時間がかかることがあります。
「白癬菌がいる」という診断は簡単ですが、「いない」というのは角質層が完全に解けてからでないと言い切れません。
したがって、10分以上お待たせすることもありえますので、ご了承ください。
また、水虫の相談は恥ずかしいのか、他の病気の話が終わってから、「あ、ついでにこれ水虫ですか」と、いう方が多いので、困っています。
白癬菌の検査は時間がかかりますので、まず水虫の件から話していただけると、待ち時間が短くなります。
治療
趾間型と小水泡型は、外用薬(塗り薬)で治療します。1日1回、入浴後、皮膚の表面が柔らかくなっているときに塗ります。症状がある部分だけでなく、そのまわりの広い範囲に円を描くように塗ります。白癬菌は、周囲に増殖していくので、症状のないところにも潜んでいるからです。かゆみがなくなると薬を塗るのを止めてしまう人が多いようですが、白癬菌は角質層の深いところで生き残っていますので、症状が消えても最低1か月は続けます。
爪白癬と角質増殖型は表面に薬を塗っても白癬菌まで薬の効きめが届きません。内服薬で体の内側から薬の効きめがいき届くようにします。内服薬は現在数種類ありますが、いずれも、医師の処方が必要です。
爪みずむしの飲み薬での治療について
爪みずむしには内服薬というのが一般的な治療法ですが、問題点がないわけではありません。薬は3−4ヶ月飲み続けなければならないため、途中で治療を中断してしまう方もいます。薬代もかなり高額です(1ヶ月の薬代が3千円から1万円)。静岡のある病院が集計したところ、治療開始した人の40%が予定の治療期間前に通院しなくなっていました。
さらに、薬をちゃんと3−4ヶ月飲み続けた人のうち、20%以上が2年以内に再発する、というデータもあります。爪白癬は飲み薬でしか、完治できませんが、患者さんが服薬をきっちり守っても必ず治る、と保障できないため、医者も強く勧められずにいます。副作用チェックのため血液検査が必要、併用してはいけない薬がある、といった煩雑さもある治療です。そういったことをご承知いただいた上で、爪白癬を治そうという、かなりしっかりとした決意も持っていただいてから、治療を開始します。