泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。

マレーシア(ペナン島とマラッカ)
8月9日(木)
センター南=成田空港=クアラルンプール=ペナン=イースタン&オリエンタルホテル(泊)
8月10日(金)
イースタン&オリエンタルホテルでビュッフェスタイルの朝食=ジョージタウン地区観光=屋台料理=イースタン&オリエンタルホテル(泊)
8月11日(土)
イースタン&オリエンタルホテルで朝食=終日自由行動=イースタン&オリエンタルホテル(泊)
8月12日(日)
イースタン&オリエンタルホテルで朝食=ペナン空港=クアラルンプール=ナイトツアー=マレー民族舞踏観賞=リッツ・カールトンホテル(泊)
8月13日(月)
リッツ・カールトンホテルで朝食=マラッカ観光=クアラルンプール空港
8月14日(火) 成田空港(7時55分)=センター南
<一日目>

朝5時50分にセンター南駅を出発。
マレーシア航空では、ナイトミュージアムとダークナイトを観ました。字幕はアラブ語。映像だけでも、ストーリーはだいたい分かりました。
ナイトミュージアムでは久々にロビン・ウィリアムズを見ました。
ナイトミュージアムのナイトは夜。一方、ダークナイトのナイトは騎士。ダークヒーローって感じ。バットマンのことです。



国際線での食事。



クアラルンプールからペナン島への国内線でも軽食。
国内線のビジネスクラス16席で、パイを食べていたのは我々だけ。
不思議に思った事務長がスチュワーデスに質問したら、ラマダンだからだ、とのこと。
国際線の時には気付かなかったけど、食べていないイスラム教徒もいたんでしょうね。

国際線でしっかり昼食を食べ、クアラルンプールからペナン島への国内線でもチキンパイを食べたので、夕食は抜き。




イースタン&オリエンタルホテル近くのハッピーマートというコンビニにウイスキーを買いに行きましたが、
Black & Whiteという名の地元のウイスキー(ジョニーウォーカではない!)が180mlで、200円未満。
ハイネケンの缶ビール350mlは300円ぐらいするのに。
いくら探しても知っているブランドのウイスキー・ブランデーがないので、
飲んでも大丈夫かなあ、と思いながらもBlack & Whiteを購入。
3日間で180ml飲みましたが、未だに何も副作用が出てないので大丈夫だったんでしょう。

イスラム教徒はアルコールは飲まないので、いくら税金を高くしても国民から文句が出ない。
観光客しか飲まないビールはいくら高くしても良い。
中国系の国民は紹興酒は飲むので、蒸留酒の税率はビールより安くなっている、
したがって、Black & Whiteがビールより安いのは粗悪品だから、というわけではない、
と考察してみましたが、どうでしょう。
<二日目>
世界史で受験した私としては東インド会社あたりのことをしっかり復習してから書きたいところですが、 今日はパス。マラッカ海峡に浮かぶペナン島は貿易で財をなそうという国・会社・華僑にとって重要な拠点だったようです。



コーンウォリス砦。
折角占拠したペナン島を他の勢力に奪取されないための砦跡です。



ペナンにもヒンズー教寺院もあります。
ペナンにインド人がいるのは、東インド会社が連れてきたから、とガイドさんは言っていました。



クーコンシー(Khoo Kongsi 邱公司)を見て、先祖を讃えることは、自分が子孫から讃えられること期待して、頑張るためのアワードになるんだ、
自分が消費できないほどの財をなす、民族には、そういうアワードが、動機付けするシステムがあるんだ、
中国系、マレー系、インド系、そして、ヒンズー教や仏教の寺院を観て、モスクは見学しなかったけど、
一生全力で走り続ける人は、死後に子孫から感謝されるという、動機付けがあるのかなあ、
と感じた市内観光でした。



仏教の観音寺。



セント・ジョージ教会。



ビルマ寺院。



寝釈迦仏寺院。



人力車でランチのホテルへ。



ランチは中心部のホテルのレストランで、ビュッフェ形式。



午後はイースタン&オリエンタルホテルのプールで泳いで、



夜は海辺の屋台料理。屋台が20軒ぐらい並んだフードコートって感じでした。
<三日目>




朝食はイースタン&オリエンタルホテルでビュッフェスタイル。 3日目は自由行動の日でしたが、オプショナルツアーに参加することも可能でした。 でも、水上生活、モスク、をまだ見ていなかったのと、午後はホテルのプールでゆっくりしたかったので、



オプショナルツアーには参加せず、無料観光バスで、もう一日、市内観光。



水上生活。



前日のツアーに入っていなかったモスクも見学させてもらいました。



クーコンシーをもう一度見学。300円の入場券が必要でしたが。
クーコンシーは昔中国の福建省からわたってきたクー( 邱)一族によって建立されたお寺で、先祖が祀られています。
前日の市内観光で、最もインスパイアされた場所でした。
見損なった箇所があったと感じたので。表彰されている人は今活躍中の現役の人が含まれていることを確認しに行ったのです。
で、クーコンシーに2度行ってみて、
先祖崇拝の意味がわかったような気がしてきました。

華僑のモチベーション

クーコンシーで見たものは、
故郷を離れ、異国の地で頑張り、根をはり、そこで成功したものは、
一族を呼び寄せ、その人たちが成功するまで資金援助する、
という世代を超えた互助システムでした。
援助を受けて成功した子孫は、先祖を敬うための立派な寺院を建立し、
その1室では、現在世界で活躍中の親族を「栄胎徳祖」として讃えています。
将来、自分も子孫たちから崇められるだろうという思いが、
この民族の、海外へ、海外へ、という勢いの源になっているような気がしました。
マレー系と中国系との生き方の違いが、一度は同じ国を作り、そして分離した、
マレーシアとシンガポールの歴史にも関係しているようです。
財をなすことに一生懸命になる民族をどう評価するかは、それぞれの人生観次第ですし(魚屋万蔵の子孫の私は華僑の生き方に共感?)、
多民族国家の政治的課題について、深入りするつもりもありませんが、
今の日本企業が30年前(ソニーとビクターのビデオレコーダーが世界を2分していた)と違うのは、
海外赴任したがらない社員が増えたことではないでしょうか。



リトルインディアで食べた、マトンカレーとナンも美味しかったです。


午後はホテルのプールで泳いだあと、



夕食はホテル近くの歩行者天国のビアガーデン。ミュンヘンという文字につられてこの店に。
治安のいい都市では、ガイドなしの散歩も良いものです。
<四日目>
4日目はクアラルンプールへ。リッツ・カールトンホテル到着後、



プールで泳いでいたら、スコールになりました。今回旅行中に雨が降ったのはこの時だけでした。 クアラルンプールのプールで泳いだというとややこしいですが、クアラルンプールはクアラ・ルンプールなんです。クアラルン・プールではないんです。



夕方はオプショナルツアーに参加。中華街。



KLタワーに上って展望。



クアラルンプールの象徴のツインタワー。



夜はマレー民族舞踏観賞とマレー料理のビュッフェ。
<五日目>
5日目はマラッカまで日帰りバスツアー。



オランダ広場 



マラッカ海峡 



砦。オランダ軍が作ったもの?



昼メニュー。JTBのお客さんが多数。



クアラルンプールに帰ってきてから鍋料理。

食べ終わったら、空港に直行。
<六日目>
日本時間0時30分にクアラルンプールを出発。
映画は見ずに就寝。
4時ごろ、朝食を食べている音で目が覚めました。
イスラム教徒の人たちが、夜明け前に食べていたのでした。
日本人客には7時ごろに、朝食がサービスされました。