超音波医学会専門医。腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意です。 膀胱炎・尿道炎・男子不妊症では、院長自身が顕微鏡検査(尿・精液)を行います。 ここは、院長ブログの原稿倉庫です。
ガイドラインに沿った前立腺肥大症の診断には、尿流測定が必須です。 尿流測定は機械に向かって排尿してもらう検査です。 小便小僧の噴水の勢いを調べる検査(小便小僧テスト)みたいなイメージです。
この便器に向かって排尿してもらうと、
毎秒の尿排泄量が記録されます。 小便小僧のあそこから出る噴水の流量測定です。
今日発売のザルティアの処方には、 前立腺肥大症診療ガイドラインに沿って診断することが求められています。 超音波・尿流測定・尿検査・残尿測定です。
ハルナール処方には必須でないのに、なぜザルティア処方では必須なのか。 添付文書の<効能・効果に関連する使用上の注意>のところが違うんです。
ハルナールが売り出された頃は、前立腺肥大症の診断は触診がメインでした。 ハルナールは医者が問診と触診で前立腺肥大症と診断すれば処方可能です。
今日発売のザルティアは最新の前立腺肥大症診療ガイドラインに沿って診断することが求められるのです。
小便小僧検査(尿流測定、uroflow、ウロフロ)は尿がたまっていないとできない検査ですが、 病院に来る前にトイレを済ませて来られる方が多く、 初診日に尿流測定ができない方も少なくありません。
超音波検査だけで前立腺肥大症と診断し、ハルナールを処方することは可能でした。
そして小便小僧検査(ウロフロ)は再診日にやっていました。
小便小僧検査抜きでザルティアは処方できません。
センター南駅のトイレに寄らずに来てください。
2014年4月17日の院長ブログ原稿