木村泌尿器皮膚科

〒224-0032 横浜市都筑区茅ヶ崎中央51-1 TEL 045-949-3066

超音波医学会専門医。腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意です。 膀胱炎・尿道炎・男子不妊症では、院長自身が顕微鏡検査(尿・精液)を行います。 ここは、院長ブログの原稿倉庫です。

[木村泌尿器皮膚科公式ブログ]

肥大症勉強会@インターコンチネンタルホテル


水曜日は、みなとみらいのインターコンチネンタルホテルで 東部病院・鶴見区医師会などが共催した勉強会に参加しました。

第1演題は東部病院での肥大症治療のオプションの紹介。 HoLEPやTURis(生理食塩水中でも使える電気メスで行うTUR-P)の紹介でした。 2011年のDPC統計(?)によればHoLEP件数が神奈川県内では、渕野辺総合病院などに続く3番目の症例数とのことでした。 説明に出てきた一覧表のトップが済生会新潟第二病院泌尿器だったのにびっくり。時々このブログにもコメントを書いて下さる吉水先生の病院です。

前にも書きましたが、センター南駅から鶴見駅に行くのは大変。 なので、うちと東部病院は診療圏が違うのですが、先日肥大症の患者さんを東部病院に紹介しました。 患者さんが自分で調べて、HoLEPとTURisの両方をやっている東部病院に紹介してほしいとおっしゃったのです。

当院には、ネットでいろいろ調べてから来院される都筑区外の患者さんも多いので、 ご希望の病院に紹介しますよ、と言っておくと、ネットでよくヒットする病院を希望される患者さんが多いです。 東部病院のように、よく知っている病院を患者さんが選んでくださると、喜んで紹介します。

ただし、効果が不確かな高温度療法をいまだに高らかに宣伝しているサイトもあり、 「そこはやめておいた方が良い」と説明すると、「だって、ここにこう書いてありますよ。」と印刷した紙を出され....。 ネットが当院の唯一の宣伝手段ですから、勉強熱心な患者さんが集まり、説明に時間がかかるのは仕方ありません。

東部病院には前立腺癌治療のオプションとして、 ダヴィンチ、小線源、IMRTすべてが揃っているので、 前立腺癌患者さんも紹介を希望されるようになるかもしれません。

第2演題は、この日の講師の先生がこの日と同じテーマのお話。 アボルブに関してはCombAT(アボルブとタムスロシンのコンビネーション療法)とREDUCE(REduction by DUtasteride of prostate Cancer Events)という大規模比較試験がエビデンスのすべてで、 その後も次々出てくる論文は、そのpost hoc解析だというのが、よく理解できました。

聴衆は鶴見区の内科医が多かったようで、懇親会では講師は質問攻めにはなっておらず、 お話するタイミングはあったんですが、話題を思いつきませんでした。 「post hoc解析とは、もともとの目的とは違う視点で、データを集計しなおすことですか?」 と質問してくれば良かった、と今、反省。

2013年7月5日の院長ブログ原稿

東部病院泌尿器科病診連携@Zoom


2013年に2回参加して以来の、横浜市東部病院泌尿器科との病診連携勉強会。

Zoomなので自宅から参加。

前立腺扁平上皮がんの症例報告、

頭低位にしないダヴィンチ手術、

尿失禁に人工尿道括約筋埋込手術、

精巣捻転症

につき勉強できました。

2021年3月26日の院長ブログ原稿


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