院長が勤務医時代に作ったサイト
相談
Q.私の父(74歳)が来月前立腺肥大の手術を日本医大で受けることになり 色々インターネットで調べていく中で木村先生のことを知りました。経尿道的前立腺切除の説明をうけ、一つ疑問に思ったことがあります。切除の際に出血で見えなくなるので、水(生理食塩水かなにかでしょうか?)を流しながら行うので膀胱にお腹からドレーンの管を通して水を外にだすのだそうです。終わった後は、腹部は縫合し膀胱に関してはそのままということです。それがとても心配なのと、先生のホームページで見せていただいた、治療法のページで、動脈から出血するので電メスで焼くとありました。私は歯科医で歯肉切除で電気メスをよく使いますが、炎症を起こした部位はとても止血に時間がかかります。シーネやパックでカバーして圧迫止血をしてもかなり出血をします。動脈から出血すると説明がありましたが、怖くなってしまいました。電気メスで大体の止血をして、後は治癒を待つ間、血尿になるのですよね?膀胱のほうは大丈夫でしょうか?できれば 伺ってセカンドオピニオンを頂きたいのですが、手術が11月の17日で今、術前の検査や、自己血の採取など、日にちが迫っているので、メールで失礼だとは思ったのですが、ご意見頂戴できれば幸いです。
A.このページにある通り、動脈からの血は、電気凝固(低い電圧を通電することにより、細胞内の水を飛ばして黒こげにする)で一瞬で止まります。静脈の方が壁が薄いため、凝固で壁同士がくっつかないため、なかなか止まりませんが、これは術後管に付いた風船で圧迫すると止まります。