木村泌尿器皮膚科院長

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硫酸モルヒネ徐放錠を出され頓服に塩酸モルヒネ内服液を処方されました。


Q.はじめまして。父親76歳について相談致します。 平成9年6月に個人泌尿器科病院にて前立腺癌が判り除睾丸手術をし、前立腺は取りませんでした。

睾丸

その後ホルモン療法、抗がん剤で健常者と同様の生活をしていましたが、頻尿とPSAの改善が見られないため思い切って総合病院に平成14年4月に転院しました。 即入院し手術(排尿障害となっている尿道の確保のため尿道先端より肉片の掻きだし?)をしました。

前立腺を内視鏡で切除

その後同様の入院手術を3回しましたが、本人、家族には説明はなにもありませんでした。 今年の5月に初めて医師より呼ばれ、もう手のほどこしようがない再燃性未分子癌との事。転移はまだ見られないが時間の問題で余命1~2年と簡単な説明を受けました。本人にも言いましょうと言われたがはっきりとは言われていないみたいで、本人が腰から右足が痛いと言うのでMRI診断しましたが整形の医師より「神経痛ですね。泌尿器科の医師に手紙を書いておきましょう」とそれだけで転移しているのかどうかまるでわかりません。 内服薬も今まで鎮痛剤は出されてなかったのにいきなり硫酸モルヒネ徐放錠を出され頓服に塩酸モルヒネ内服液を処方されました。先週も排尿したいのに出ない痛くてしょうがないと言うことで尿道に管をさし尿袋をぶら下げて楽になったといっていました。外来患者の多い総合病院で外来で診てもらうには3時間待ちが当たり前の状況で医師も3~4人いて主治医は決まっててない状況です。医師は入院を勧めますが、本人が入院したがらず在宅してますが薬の副作用で便秘と下痢。排尿困難と疼痛に悩まされています。本日、本人がもっと痛くなったら麻薬を飲めばいいと言うので母が可愛そうになりもうとうに飲んでいる旨伝えました。

MRI読影

長々と書きましたが要はこのままの総合病院ではきめ細かいケア(インフォームド コンセントも含め)が出来そうにないと思われるのでホスピス等への転院を考えたほうがいいのでしょうか。 ただ、死を待つだけでしょうか。宜しくお願いいたします。

A.私はホスピスのことは詳しくありません。「ホスピス」で検索してみて下さい。入所には本人が自分の余命が短いことを告知されていることが条件だったように思います。 「ただ、死を待つだけでしょうか」については、ホルモン(内分泌)療法耐性に関しての質問をご覧下さい