院長が勤務医時代に作ったサイト
放射線機器についても、よりよい機種の方が後遺症が少ない
Q. 76才の父のことでご相談します。4月と5月に血尿があり、受診したところPSAが12あり生検の結果癌と診断されました。
現状では
・MRIによると、1.5CMの腫瘍。触手によっても確認。
・骨等への転移の可能性は低い
・現段階はC段階。臨床評価はT3
・比較的質の悪い癌で、非常に希なため過去の実例も少なく、今後の治療法も予測ができない
・ホルモン療法および放射線療法により、進行を遅らせる対策をとる。
最初は、男性ホルモンを抑制する→女性ホルモンの投与→放射線量法という、段階的な対応が一般的。
・療法等について、どの選択をするのか、患者が決めてきて欲しい。
以上のようなことをいわれました。
・現在は、投薬療法(プロスタール)を開始していますが、湿疹があらわれてました。また、医師は7月6日に再検査をして、結果によっては放射線療法を実施していくことも考えていると言われました。
ただ、家族との面談の中で、放射線療法は1度しか使えないので最後の手段にしたいといっていたのに、なぜ初期の段階に使用するのかわかりません。
また、先生のHPによると、放射線療法で他の臓器に悪影響を及ぼさない機器はあまりないとのことですが、比較的高性能な機器を備えている病院はあるのでしょうか。
私としては、希な癌というのはどういうことなのか、それとも一般的な前立腺ガンとどう違うのかわかりません。
また、先生のように前立腺ガンについて詳しい専門の先生と一般の泌尿器科の先生とでは治療法は変わってくるのでしょうか。教えていただければ幸いです。お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願いします
A.比較的質の悪い癌とは、低分化癌ということだと思います。それほど珍しくはありません。プロスタール以外にも飲み薬や注射薬の選択はあります。
Q.お忙しい中、早速のご返事本当にありがとうございました。恐縮ですが、また、3つほど質問させていただきますが、よろしくお願いします、
まず、PSAがあまり高くならない癌は進行性が早く、治療が効きにくと聞いたのですが、いかがなのでしょうか。
また、治療方法について質問させていただきたいのですが、薬と注射の場合、どこで治療を受けても同じなのでしょうか。
というのも薬はどこでも手に入るから、どこで治療を受けてもかわらないといわれました。しかし、私としては、症例をたくさん診ている先生や、前立腺がんについて研究をされている先生の方がより早く、適切で最新の薬等を使って治療していただけるような気がするのですが、お答えにくい内容で申し訳ありませんが先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
最後に、放射線機器についても同じで、よりよい機種の方が後遺症が少ないとのことですが、そのような最先端の機器を備えている病院をご存じでしたら教えていただければ幸いです。
何回も申し分けありませんが、以上3つの件についてよろしくおねがいします。
A.PSAがあまり高くならない癌は進行性が早く、治療が効きにくいについてと、
放射線機器についても同じで、よりよい機種の方が後遺症が少ないとのことですが、そのような最先端の機器を備えている病院をご存じでしたら教えてください
についてとをご覧下さい。
Q.医者という激務の中、こうして一人ひとりに適切なアドバイスを頂き、ありがとうございます。先生の温かい人柄が伝わってきます。病人になると本人や患者は不安が募るものですが、先生のような方が医師でいらしゃることはとても心強い気がします。先生のご返事をもとに今後の治療について考えていきたいと思います。ありがとうごさいました。