木村泌尿器皮膚科

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骨シンチの写真はろっ骨から骨盤まで真っ黒く見え


Q.実父(70)が前立腺がんになりました。

すでに11月27日に睾丸除去を終え、まもなく退院です。背中が息もできないほど、動くこともできないほど痛いというこうから入院。持病のリウマチが悪化したものと思っていたのですが、総合病院で全身の検査を終え、前立腺がんの診断でした。手術直前のPSAは5046、骨シンチの写真はろっ骨から骨盤まで真っ黒く見え、転移と通告されました。医師は一年間通院を続け、PSA数値が上昇したら追加のホルモン療法を行い、途中痛みがあったら薬物や放射治療で対処するといいます。末期らしく、がんの組織の型も悪いといっています。睾丸除去によっても、PSAが「二桁になれば…」ともいってます。ネット上で調べましたが、5000を超える数値の人の体験談は見つかりません。父は現在歩行はほぼ問題なく、痛みが消えたといっており、末期がん患者とは思えないほどです。今後、症状はどう推移するのか、快復の見込みや余命、骨転移が進むとどういう症状になるのかを、教えてください。告知の判断材料にしたいと思います。心のケアのアドバイスがあれば、お願いします。

骨シンチ



A.ホルモン療法に良く反応しているようなので、かなり見通しは明るいのではないでしょうか?PSAが再上昇してこないかを注意深くみていくことになると思います。今後の推移については個々の症例でさざざまです。統計的な資料を参考にして下さい。

東大分院成績