木村泌尿器皮膚科

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父は今、懸命に膀胱からの管を取ることだけを考えているようです。


Q.60歳の父が3年半前に「前立腺がん」と診断されました。
父
当時、父はまだ定年前で、手術を勧められましたが、ホルモン療法を希望し、月1回のリュープリン注射を続けてきました。腫瘍マーカーはおおむね落ち着いていたので、本人も気楽に構えていたのですが、定年を迎えた先月の末から急に排尿障害が起こり、PSAも22までに上がってしまい、膀胱にバルーンカテーテルを入れて、排尿をすることになってしまいました。今まで、私も実家から離れていましたので、母に病院のことは任せてしまっていたので、慌てて、主治医の先生にお会いしてお話を聞いたところ、以下のようなやりとりに終わりました。

私  父の前立腺ガンはどのような種類なのですか?
医師 腺ガンです
私  病気としてはどの位なのでしょうか?
医師 末期です
私  手術は出来ないのですか?
医師 出来ません
私  ・・・・。他に転移しているのですか?
医師 膀胱に浸潤が見られます。骨も調べてみましょう。
私  膀胱に転移しているのですか?
医師 転移ではなく、浸潤です
私  ・・・?余命はどの位なのでしょうか?
医師 分かりません
私  今後の治療法は?
医師 今の治療法を続けるだけです。
私  何か、患者に直接言いにくいことで家族に言っておくことはありますか?
医師 ありません 忙しいのでまたにしていただけますか
私  ・・・(絶句)
医師面談
こういったやりとりによって、父の病状の深刻さと主治医の無気力さを感じた私はこれからの父の治療法について情報を集めております。放医研の重粒子治療に巧妙を見いだしたのもつかの間で、「ホルモン治療を3ヶ月以上受けた方は適用外です。」と断られてしまいました。

放射線療法


現在通院している赤十字関係の病院には放射線科が無く外科療法かホルモン療法の選択しかないようです。なにより、無気力無関心な受け答えをしたあの医師に事務的な診察をされながら死んで行く父を見ることは出来ません。
今日の時点で骨シンチで転移は認められていませんでした。

骨シンチ


私としては、もはや効果の薄れたホルモン療法のみに頼る治療は納得がいきません。
放射線療法、遺伝子療法、免疫療法という順番で可能性を求めて行く方法が論理的ではないかと考えております。今となっては根治は無理でも、全身に転移し、何度も手術を繰り返したり、抗ガン剤の副作用や激痛に苦しむことだけは避けたいと思っております。
本当に勉強不足の私ですが、このような考え方は間違っていないでしょうか?
特に今の病状でホルモン療法のみで対処した場合の最悪の結果はどのようになるのでしょうか?
どうか、アドバイスを御願い致します。父は今、懸命に膀胱からの管を取ることだけを考えているようです。(医師からはもう取れないと言われましたが・・・)

A.水腎症と、ホルモン耐性については同様な質問があります。

Q.ありがとうございました。参考にさせていただきました。 バルーンカテーテルは・・尿道ステンドで代用できるようになるかも知れないという情報にもたどり着きました。