泌尿器科疾患解説サイト

前立腺癌の確率を計算してから日帰り生検する横浜市の泌尿器科。

尿道炎(性行為感染症)

性交渉によって菌が尿道に侵入したときに起こります。

淋菌性尿道炎

感染機会から3日以内に排尿時の強い痛みと尿道から黄色い膿が出ます。 尿の顕微鏡検査で白血球が多数見えます。

クラミジア尿道炎

感染後の発症は1~2週間と遅く、症状も軽い例が多く、排膿も透明で目だたないことがあります。
顕微鏡で白血球が少数見えます。
尿を検査会社に送ってクラミジアの遺伝子がいるかどうか(コロナですっかり有名になったPCR検査)で診断が確定します。
結果判明に、数日かかります。

 

治療法

最近の淋菌は、クラビットなどのキノロン系抗菌剤が効きません。したがって治療には、セフェム系抗生物質の点滴と内服で治療します。だいたい一週間以内に治癒します。
クラミジアは、アジスロマイシン1g(250㎎錠を4錠まとめて)一回内服するだけの治療が有効です。
淋菌にもある程度効きますので、どちらの尿道炎か初診時に確定できない時にも処方します。

エイズ検査について

風俗店で性行為感染症をうつされた方はよく、エイズの検査も希望されますが、健康保険ではエイズ検査は受けられません。
横浜市では福祉保健センターで、無料・匿名で検査を受ける事ができます。
都筑区の福祉保健センター(センター南駅)では、予約制で火曜日の午前9時から9時半まで受け付けています。予約制(Tel:045-948-2352)です。