私の博士論文は共著者になってくださった統計のプロのおかげで理路整然とした論文に生まれ変わり、JCUに採用されました。
STAP論文もES細胞の権威が共著者になったおかげでNatureに載りました。
で、今日は、文系の妻にもわかる、ES・iPS・STAPの説明。 横浜市民テニス大会で優勝する方法に例えてみます。
1.ES細胞;フェデラーを雇って、男子ダブルスに出場。
ES細胞を作るには、受精卵が必要です。 受精卵はまさしく万能細胞。
テニスのプロと組んで大会に出れば、 私がうまくなくても優勝できるかも。
2.iPS細胞;ドーピングして強くなる。
iPS細胞は普通の細胞に遺伝子を4つ入れて万能細胞に改造します。
成長ホルモンで背を高くして、 男性ホルモンで筋肉モリモリにして、 試合の日はアドレナリンを注射して、
みたいに、ドーピングすれば私でもテニス大会で優勝できるかも。
3.STAP細胞;臥薪嘗胆。
STAP細胞は、普通の細胞を酸っぱい液の中に入れて育てれば万能細胞になるというもの。 酸っぱい胆を嘗めて、頑張って練習していれば、テニスで優勝できるのです。
才能がなくても、環境と努力だけで優勝できれば理想ですよね。 でも残念ながら、STAP論文はねつ造でした。
2014年8月30日