メイドインジャパンの技術


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2012年春)

先週日曜の懇親会に登場したアシモ君。


会長が、アシモ君をスペシャルゲストに選んだ理由は、手術ロボットではダヴィンチにシェアを奪われているが、メイドインジャパンの技術をアピールするため。
では、メイドインジャパンの手術ロボットは可能か?

結石破砕装置はドイツ製ですが、日本も2社が作ったことがありました。
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八千代田社製YACHIYODA‐SZ1は東京共済病院で使っていましたが微小発破で衝撃波を発生させていました。
微小発破がレールに載っていて、それをマシーンがキャッチして、水槽に運んで通電して破裂させます。
爆破後、火薬の破片を吹き飛ばすために、プシューっとエアの音が。
ガー、カチャ、ガー、パン、プシュー。ガーは機械が上下する音、カチャは発破をキャッチする音。
まるで町工場が手作りしたような破砕機でしたが、リズミカルな音が今は懐かしいです。
実物写真も、ピストンが動く動画も、撮ってあったはずですが、私のサイト内にはありませんでした。
開業するとき、HPを書きなおしたので消してしまったんですね、残念!(追伸:見つけました!ここをクリック。)

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東芝製ESWL装置は青山病院で使っていました。圧電素子で発生させる強力超音波でした。
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東芝製ですから、モニターの超音波画像がきれいでしたね。
でも、どちらも、もう生産していません。
大量生産して、大量に出回らなければ、生産費も、メンテ担当の社員の給与も出ません。

ある程度、普及してしまった機械を、後から開発して追いかけるのは大変です。


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