導尿の話


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2012年春)

医学部の学生だった頃ですから、昭和50年頃でしょう。
阪大にできたばかりの救急部、というのを見学させてもらったことがあります。
どういう経緯でそういうことが可能だったのか、何処に泊まったのか、何日見学させてもらったのかも、
もう覚えていません。
焼身自殺未遂の火傷の子の、植皮後の処置を覚えています。
後は、骨盤骨折の人。
救急部の医者では、尿道にカテが入りません。尿道も損傷しているようです。
泌尿器科医を呼ぶことに。
どんな事をしたのか、その頃知識のなかった私には分かりませんが、
透視室に搬送する事もなく、尿道にカテが留置されました。
尿道損傷の件はこれで、終了。
一人でやってきた寡黙な泌尿器科医。手際良くカテを留置して、どや顔をすることもなく、帰っていったのが印象的でした。
ちょっと泌尿器科医の道具を紹介。
ゼリーは、カテにつけるより、予め尿道内に注入するのが有効です。
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明日金曜(4月20日)の診療は17時まで、とさせていただきます。学会に演題を出しています。
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