一般名


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2012年春)

先週アスタット軟膏の担当者からいただいたパンフレット
昨年秋の真菌学会のランチョンセミナーの講演内容です。
アウトカムを予想して診断治療を行うことの重要性を痛感した症例、というのが紹介されています。
白癬と診断し、他院で処方されていたステロイドを中止し、抗真菌剤を使ったら悪化したそうで、
ステロイド中断による悪化だったそうです。
間違った治療が症状を抑えていることもあるんだ、と参考になりました。
治療法を変更して悪化した場合、大学なら、悪化しても来院してもらえるでしょうが、
開業医なら、悪化する可能性を予め話しておかないと、他に行かれてしまうかも。

アスタット・プレゼンツのランチョンセミナーですから、
アスタットのお話も出てきますが、出てくるのは、ラノコナゾールという一般名。
講演とか学会発表とかは、商品名ではなく、一般名でやります。
NHKで、ポカリスエットとは言わず、スポーツドリンク、というようなもんで、格調高い講演では一般名。
泌尿器科の薬なら、タムスロシンとか、ビカルタミドとか言われても、
ハルナールだ、カソデックスだ、と分かりますが、
皮膚科の薬はわかりません。
当院で、4月から一般名処方に変換したのは、タムスロシンとか、ビカルタミドとか、泌尿器科のなじみの薬だけ35品目。
自分が一般名をすぐに思い出せないものは、変換していません。
後発品に変更不可のチェックはしていませんので、先発品の名前のままでも、
後発品への変更はOKです。

金曜(4月20日)の診療は17時まで、とさせていただきます。学会に演題を出しています。
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