泌尿器科医・木村明の日記

ジェネリック


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2011年秋)

当院はジェネリックは推奨してはいませんが、
患者さんの希望があれば、薬剤師さんに相談の上、ご自由に、
というスタンスです。
つまり、先発品の名前で処方しますが、
処方箋の「後発品への変更不可」欄にはハンコをつかないでお渡ししています。
そんな当院で、最近、ジェネリック名で処方しているものがあります。
レボフロキサシン。
先発品の名前はクラビット。
クラビットは今は500mgと250mgのみが売られていて、100mgは中止となりました。
クラビットの使い方ですが、腎機能が良ければ、毎日500mgを1回、
腎機能が半分以下の時は1日目500mgで2日目からは250mg。
腎機能が4分の1以下の時は1日目500mgで、2日目は休薬、3日目からは250mg。
膀胱炎には、クラビット300mg分3、3日間で充分、というエビデンスがあります。
クラビット100mgが発売されなくなってから、当院では、若い女性にはクラビット500mg分1、3日間処方しています。
60歳以上で小柄な女性にはどうするか。
1日目500mgで2日目と3日目は250mg、というふうに処方すればいいのかも知れませんが、
その場合の内服方法の説明を患者さんが理解してくださるか、
説明も大変ですが、うまく伝わるかすごく心配。
というわけで、
60歳以上で小柄な女性には、レボフロキサシン300mg分3、3日間を処方しています。