泌尿器科医・木村明の日記


連続ネット小説てっぱん


「見ようても、真似はできんよ。てっぱんが分厚うないと、美味しゅうは作れん。」
平成3年(1991年)の夏休み、広島県府中市の鄙びたお好み焼き屋の女主は、てっぱんの向かいに腰掛けたお客に、そう言った。
その日、店には都会から来たらしい(広島弁はしゃべっていなかった)4人家族が来店し、てっぱんの向かいのカウンター席に座り、
肉そば焼きを4つ(大1つ、中1つ、小2つ)注文し、女主のコテさばきをじっと見ていた。
女主は、じっと見つめられて、何か勘違いしたのか、「真似はできんよ。」と言ったのだった。
家族同士では広島弁は使わないものの、その家族の父親は、昭和47年までは、府中市に住んでいたのだった。
夏休みに妻と小学生の子供達と一緒に里帰りした彼は、美味しくて安い郷里のお好み焼きを家族に食べさせたくて、その店に子供達を連れて来たのだった。
(第1話 完)
今期の連続テレビ小説は尾道市が舞台ですが、広島県府中市もお好み焼き屋が多い街です。
その広島県府中市のお好み焼きが今月厚木市で開かれたB1グランプリに出場したようです。
上位入賞はできなかったようですが、府中市の人たちもB級グルメでまちおこしにチャレンジし始めたようです。
B1グランプリ出場記念のイベントが今週末の日曜日、府中市府中町 マイ・TOWN・ほんど~り商店街で開かれるようです。
市外からもお客さんが集まるといいですね。
ちょっとショックだったのは、場所がNTT跡駐車場・JA跡駐車場であること。
母さん、あの電電公社と農協の建物はどこに行ったんでしょうね。

2010年9月30日


外部リンクが消えたときのためのバックアップ。

B1グランプリ

府中焼が食べられるお店

P.S.:てっぱんの分厚さ。

連続テレビ小説てっぱんでは、「てっぱんの厚さは16mm」というセリフがありました。

府中市の平の家もたぶん同じ。

あざみ野うかい亭のてっぱんの厚さは25mmです

2019年8月18日